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陸上日本選手権始まる:目指せ派遣記録突破

今年ほど陸上日本選手権が注目された事がかつてあっただろうか。

その心は、何と言っても男子100Mの桐生選手の存在だ。

今日の予選、スタートは良くなかったが後半の追い込みで全体2位で決勝進出となった。

全体1位はロンドン代表山縣選手でA標準突破の10秒14の好タイム。

江里口がまさかの予選落ちでピーキングの難しさを痛感する出来事と感じた。

明日の決勝だが既に派遣記録を満たしているので、桐生は心理的に楽に戦える。

もちろん条件が整えば9秒台突入を狙って欲しいし、チャンスはあると思う。

今回陸上競技もA、B標準以外に派遣記録なる物を設定し、より高いレベルを選手達が目指せるようにした。

これは世界で戦える事を想定して作られた目安で、水泳での成功を参考に設定された物だろうが、とても良い事だと思う。

参加する事に意義があるというのはあまりにも有名な言葉だが、出るからには少しでも世界のトップに近づきたいと思うのがアスリートの本能だろう。

その為にも明確な目標数値が目の前にあるこの大会は、絶好の力試しになるし、世界選手権に向かっての良いトライアルになるだろう。

今日も女子1万メートルで新谷選手がスローな流れの中、一人抜け出し、1周74~76秒のイーブンペースで走り抜け何と派遣記録を超える31分06秒67で、2位以下の選手全てを周回遅れにする圧巻の走りで優勝、世界選手権内定となった。

本番では渋井選手の日本記録30分48秒89を超えて欲しい。

それが5位以内、うまくいけばメダルにも手が届く可能性が出てくる事になる。

男子棒高跳びも山本選手が5m70まで全て1回目で成功して優勝。

今季既に派遣記録を超えているので、これまた一発内定だ。

この後日本記録の5m85に挑んだが、これは全く次元が違ったのか全然タイミングが合わなかった。

本番では何とかこの5m85を目指して欲しい。

このように世界選手権選考会を兼ねている事もあってか、非常に活気があって、かつ記録的にも高いレベルで争われている感じで、明日、明後日がとても楽しみだ。

と同時に、マラソンも過去1年の記録をレベル付けしてどれか1レースを代表選考レースと位置付けて不公平感の無い選考をして欲しいと改めて思った次第だ。