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【バルセロナ世界水泳雑感②】順調に成長し続ける萩野

ロンドンオリンピックで鮮烈な世界デビューを飾った萩野公介

400m個人メドレーの銅メダルはおそらく世界のトップスイマー達にその存在を知らしめたと同時に、驚嘆の目を向けさせたに違いない。

当時17歳の高校生。

とても高校生とは思えないその堂々たる風体は実に頼もしく思えた物だ。

そして迎えた今年の日本選手権。

萩野は驚異の5種目制覇を成し遂げる。

ロンドンから僅か1年、その成長力は想像をはるかに超える物であった。

まさかの多種目エントリー。

それだけでも驚きだが入江に敗れた200m背泳ぎ以外は全て優勝。

本人の談によれば子供の頃から日本選手は何故多種目にエントリーしないのか疑問に思い、マイケルフェルプスに憧れていたという。

しかしその憧れを目標に変え、この若さで早くも世界のトップスイマーの仲間入りを果たしたというのは恐るべき成長度だ。

今回の世界選手権最大8種目に出場の可能性があるとの事だが、まだ19歳。

初の大舞台で、おそらく泳ぐたびに何かをつかんで行く事だろう。

最新の結果では200m個人メドレーで全体の2位で準決勝に進出している。

本人曰く「すごく抑えたつもり」でもこれだけ好タイムが出ていると言う事は多種目エントリーによる疲れより、泳ぐ事で全てが身についている証だろう。

若いと言う事は最大の武器だ。

実戦で練習を兼ねる事が出来る。

想定より良いタイムが出ているという事は200m個人メドレーのメダル獲得は確実だろう。

あとは平井コーチが目標としてあげているロンドンでは取れなかった金メダル。

どうやら今大会の日本選手の中で、金メダルに一番近い所に居るのは結局は萩野選手のようだ。

ライアン・ロクテが目標はリオなどと話しているように、今大会は本調子ではないのだろう。

萩野が金メダルを取れば、それこそリオに向かって大きな大きな財産となる。

ここまでくれば、狙っていくべきだろうし当然萩野の目もそこに向けられていると思う。

チャンス到来だ。