影無茶のスポーツ24/7

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井上尚弥対ヘルソン・マンシオ・村田諒太対デイブ・ピーターソン

先日の亀田祭り(?)のゴールデン3時間中継に次いで、今回はバラエティにとぶ3人の試合を金曜プレステージ枠で放送。

ボクシングをコンテンツとして、何とか成長させたいテレビ局の思惑は別にして、ファンからすれば地上波でこのようなイベントを放送してくれるのは嬉しい限りだ。

さて今日は将来を嘱望される井上尚弥村田諒太の二人が登場した。

井上は、辰吉と同じ4戦目で日本タイトルを手に入れ、5戦目で東洋太平洋タイトル決定戦に進んできた。

相手はフィリピンのヘルソン・マンシオ。

決して弱い選手ではない。

フィリピンの選手によく見られる一発の威力を秘めるパンチを時折繰り出してくる。

それに、アグレッシブでタフだ。

しかし今日の井上はすこぶる出来が良い。

右も左も、上に下にキレのあるパンチをマンシオに打ち込む。

手数が豊富、スピードもあり、打ち合いにも応戦し、足を使う事も出来る。

2Rに早くもダウンを奪い、あとはいつフィニッシュに持って行くかという展開だ。

マシソンも粘りを見せてタフな所をみせるが、5Rついに井上がパンチの雨を降らせる。

見ていて、思わずレフェリーに止めろ!止めろ!と叫んでしまった。

それほど一方的に井上はパンチを浴びせており、マンシオの身の危険を感じたほどだ。

何発打ち込んだだろうか。

ようやくレフェリーストップ。

早めにストップをかける最近の傾向からはちょっと遅いと思えるストップだった。

いずれにせよ井上のセンスの良さを見られたのが収穫。

雰囲気もあきらかにプロのそれに変わってきており、次戦はいよいよ世界ランカーとの世界前哨戦となるだろう。

村田諒太

鮮烈なデビュー戦から3か月。

プロ2戦目はややかませ犬的な印象を持つデイブ・ピーターソンという選手。

戦績は14戦13勝(8KO)1敗ながら2003年デビューという事で考えるとあまりにも試合数が少ない。

本業は何だ!と聞きたくなる。

まあ、2戦目だし、軽い階級の日本選手なら、ここらでタイの選手の弱メンを選ぶ所なので仕方がないと言えば仕方がない。

村田への期待が膨れすぎているので村田本人も大変だ。

ところが試合自体は、さすがミドル級の迫力を感じる事は出来たが、世界を目指す村田にとって、この程度の選手を倒すのに手間取るようでは世界は遠い・・・と言われたとしても仕方がない。

肩越しからの右フック、良く伸びるストレート、8Rまでのスタミナには全く問題がなかった・・・等収穫もあったが、パンチももらったし、いい勉強をしたって感じだろう。

本人も良くわかっているだろうし、今回の反省を活かして次につなげてもらいたい。

前へ前へでる攻撃的なボクシングは魅力いっぱいなのだから、何としても世界へ羽ばたいてほしい。