スキージャンプ陣がソチ入りし、注目の高梨沙羅選手に海外メディアから質問が集中したとのこと。
無理もない。
今大会で最も金メダルの確率が高いと言われている選手が何と17歳の高校生なのだ。
昨年のシーズンW杯で8勝をあげ総合優勝。
誰もが来年まで(今シーズン)この調子を持続してくれる事を願っていた事だろう。
願いというよりも祈りに近い物があったように思う。
しかしそんな心配は杞憂に終わる。
オリンピックシーズンを迎え高梨の無敵ぶりは益々顕著になってくる。
確かにサラ・ヘンドリクソンはいなかった。
しかし、風の向きや強さに天候そのものと、選手自身ではどうする事も出来ないファクターが多いジャンプ競技において13戦10勝という成績は驚異的であり感動的ですらある。
メディアの質問にも、
「目指しているところはそこだが、まだまだ考えなくてはいけないことがたくさんあり、一つ一つ攻略したい」
「けがを治して戻ってきてくれて、一緒に飛べることを楽しみにしている」
堂々たる受け答えだ。
とても17歳とは思えない。
さすが世界のトップをひた走るだけに、風格が備わってきている。
過去、冬季、夏季を通じて圧倒的な強さを世界に誇った選手は何人かいるが、その強さを本番でも見せつけて圧勝したのはレスリングの吉田が思い浮かぶが、高梨にも同じように、圧勝して欲しい。
オリンピックの魔物にも彼女にはお手上げって言わせてほしい。
女子ジャンプノーマルヒル個人は2月11日。
高梨の歴史はここから始まる。