日本の十八番とも言えるスピードスケート男子500M。
今回も円熟の両エース、加藤、長嶋を揃え、否が応でもメダルの期待が高まった。
しかし加藤は1本目で致命的な躓きで出遅れてしまい、2本目追い上げるも5位。
長嶋も安定した滑りを見せたが、力及ばず6位という結果。
共に金メダルを宣言しソチ本番に向けて調整も上手く来ていた印象だったが、ほんのちょっとした事が明暗を分けてしまった。
4年に1度しかないこの大舞台なのに、コンマ何秒の差で順位が決まってしまう難しさ。
加藤も長嶋も勝負の神様に選ばれなかった訳だが、これも勝負だ。
試合後のコメントからはそのショックの程が伝わってくる。
それぞれに内容は微妙に異なるが、金を取れなかった自身を責める事に変わりはなかった。
しかし、あたりまえだが全員がメダリストになれる訳もなく、その差はほんの僅かでしかない。
金を宣言していた二人だけに、気持ちは痛いほどわかるが、時間はかかっても良いので立ち直って欲しい。
男子モーグルについて少しだけ。
準決勝、決勝となるにつれて世界のトップ達はどんどんと攻めの姿勢を強くしていく。
勝ちぬく為には当然なのだろうが、それを実戦出来る精神的な強さには恐れ入った。
また解説の三浦豪太氏の解説がフェアであり、採点のポイントを細かく、しかもわかりやすく説明してくれたのでとても良かった。
しかし男子競技を見て、このオリンピックでトップ6に残ってメダル寸前までいった上村愛子選手の偉大さを改めて認識した。