サッカーワールドカップが終わりました。
ドイツが24年ぶり4度目の優勝を飾りましたが、史上初めて北中南米の大会で欧州勢が優勝するエポックな大会となりました。
1930年第1回大会以降越えられなかった大きな壁がついに破られたという事実は、今までの流れが大転換した大会として長く語り継がれるでしょう。
そんなこんなで、大会が終わった今、感じた事、思った事、見えた事をいくつか記させて頂こうと思います。
1.ブラジルサッカー死す
まさかブラジルが地元大会で、準決勝1-7、3位決定戦0-3、という救いようのない負け方をするとは誰が想像したでしょう。
気持ちの切れたセレソンなんて見たくありませんでした。
せめて3位決定戦で多少なりとも未来への希望を見いだせる試合を見せてくれれば、国民もまだ自分に言い聞かせるように、ロシアでは必ず優勝・・・とつぶやく事が出来たと思います。
しかし、結局はオランダにもいいように崩されてしまいました。
そこには王国の面影も誇りも何もありませんでした。
前回のスペイン、今回のドイツ。
大会前後、両国とも全盛を極めた国内リーグ勢の絶対的強さ。
ただ勝つだけでなく、世界を魅了するサッカーを展開しながらクラブチーム世界一に輝いていました。
最先端のサッカーを見せられた今、果たして中南米国は今後のWカップで優勝する事が出来るのだろうか?という思いに駆られてしまいます。
それほど、今大会ドイツの強さとブラジルの脆さは衝撃的でした。
2.蜃気楼だったかのような日本サッカーへの期待
グループリーグで良い所なく破れ去った日本代表。
大会前の期待はなんだったのでしょうか。
何だか日本がコートジボワールやギリシャ、コロンビアと戦っていたのが遠い昔のように思えてしまいます。
その後の各国の試合を見ていて、技術、体力、執念、センス、正確性・・・どれをとっても我が国の代表は劣っていました。
農耕民族の限界ではないかと思ってしまうような、永久に世界との差は詰まらないのではと感じたのは私だけではないでしょう。
海外リーグに出ていくのも良いでしょうが、Jリーグで日本サッカーの進むべき道を見せてくれるビッグクラブが誕生して欲しいと強く思いました。
3.日本で本当に盛り上がっていたのかワールドカップ
実はこの事を強く感じています・・・。
本当にワールドカップ、日本国内は盛り上がっていたんでしょうか。
まあ、日本代表がトーナメントに進んでいれば少しは雰囲気も違った物になっていたでしょう。
しかし、仮に進んでいたとしても、どうでしょうか。
早くも日本のサッカー熱はピークをすぎているのではと感じてしまいます。
もちろんコアなファンは健在で、低迷期に比べれば比較にならないほどファンは拡大しているのは間違いないでしょう。
しかしどうも南アフリカ大会以降、熱が冷めてきている印象があります。
何がそうさせているのかはよくわかりませんが、マスコミの盛り上げ方も無理やり感満載のような気がします。
ブーム。
簡単なひと事で表わす事は出来ないと思いますが、これからますます冷めていく可能性は否定できません。
これもクールジャパン?
とにかく多くの課題を残しながらも、ドイツの強さが際立った大会は終わりました。
2018年、ロシア大会。
日本サッカーはどこへ行くのでしょう。