影無茶のスポーツ24/7

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世界柔道・成果もたくさん課題もたくさん

ロシアで行われた柔道世界選手権。

男子団体でロシアを相手に完全アウェーの中、0-2から逆転優勝で有終の美を飾りました。

前回団体優勝の女子は、3位決定戦でこれまたロシアを相手に0-2からの逆転3位。

観戦に来たプーチンも「なんじゃこりゃ」と言ったか言わないか・・・は知りませんが、アウェーの洗礼を感じた大会だっただけに最後溜飲を下げることが出来ました。

今大会は男子も女子もリオを目指して初出場の選手が注目されましたが、何と言っても女子48kg級の近藤のはつらつとした戦いぶりは忘れられません。

まだ19歳、これから紆余曲折あるでしょうが、わき道それず前を見続けて順調に成長して欲しい選手です。

その他、20歳の田代、23歳のヌンイラもメダルを獲得と、前回に比べて女子は希望の光が幾つも輝きました。

男子の大学生初出場3人組は残念ながら力を発揮出来ませんでしたが、永瀬、ベイカーは団体戦で素質の片りんを見せて期待通りの選手である事を見せてくれました。

その他の選手では海老沼が世界選手権3連覇の偉業を達成し、中矢と共に日本柔道を引っ張っていく存在であることを印象付けました。

また久しく低迷していた重量級でも七戸があのリネールにあと一歩まで迫る検討を見せ、銀メダルに輝き、団体戦でも貫録を見せるなど、この大会で大きな成長を遂げたと感じました。

メダル総数でも11個と前回の9個を上回り、獲得メダル数の国別トップの座を守る事が出来ました。

しかし、完全アウェーでの不可解な判定とは言え高藤が銅メダル、また、ロンドン金の松本が敗退し、優勝した階級でも他国の選手との差は紙一重という感じでした。

前回大会で団体優勝したにもかかわらず、印象として金メダル「0」が強烈な女子に見られるように、やはり個人戦での活躍あってこその柔道だと思います。

新ルールは日本選手に追い風のようにも思われ、益々の若手選手の台頭を望むと共に、現世界チャンピオン達もより強く成長していってほしいです。

世界柔道日本獲得メダル数比較

男子 2013年   2014年

金    3       3     

銀    0       1

銅    2       1

女子 2013年   2014年

金    1       2

銀    1       1

銅    2       3

(男女共に団体メダル含む)