大相撲秋場所も序盤の5日間が過ぎました。
これを1敗で大関稀勢の里、平幕嘉風、栃煌山、旭天鵬、隠岐の海が追う展開となっています。
期待の上位力士は、新小結常幸龍、筆頭遠藤が全敗、新小結千代大龍、筆頭照ノ富士が1勝4敗。
35歳の新関脇豪風のみ3勝2敗という状況は期待とは裏腹な結果と言わざるを得ません。
もちろん豪風には拍手を送ります。
今日もいくら相性が良いと言っても、照ノ富士に相撲をさせず前半を1点勝ち越している状況は素晴らしいです。
最長のスロー出世という地道な努力が実っている今の豪風は力士の鏡です。
私は排他的な気持ちはこれっぽっちもありませんが、モンゴル勢の強さと次々に登場してくる若手有望力士を見ると、日本人力士は何をしているんだと思いたくなります。
遠藤は大きな壁にぶち当たってしまいましたね。
今日あたりは表情も暗く、日の出の勢いだった時のオーラが全く感じられません。
これだけ負けがこんだら当然かもしれませんが今の雰囲気は、その他大勢の力士と同じになってしまってます。
今場所を糧に、精進して強い遠藤として戻ってきて欲しいですし、それだけの物は間違いなく持っているでしょう。
それにしても、今場所はお客さんがよく入ってますね。
序盤から大きな拍手と歓声。
これだけ盛り上がれば、力士たちも力が入るし、自然と熱戦も増えていきます。
それが土俵の充実につながり、強い力士が育つという好循環になります。
変なたとえですが、漫才ブームの時と同じで観客も熱戦の雰囲気を味わいたくムードを作ってくれるんですね。
八百長問題で角界の存続さえ危ぶまれた頃を考えると、こんなに早く復興してくるとは思いませんでした。
この状況の中、各力士は稽古に励み、土俵上で熱戦を繰り広げていく事を願ってやみません。
その中で〇〇時代と言われるような力士が早く若手から出てきて欲しいと思います。