ライオンズ秋山選手が土壇場9回にホームランを放ち連続試合安打を28に伸ばしました。
この連続試合安打記録、選手にとっては大変なプレッシャーの中での挑戦になります。
1試合平均4打席として、その中で毎試合1本ヒットを打つことがいかに大変なことか。
秋山選手も昨日はよく最終打席で安打を(しかもホームラン)放ちました。
終盤になってまだヒットが出ていない時の心境はいかばかりか。
昨年の記録を見ると、
カープの菊池が22試合連続と21試合連続。
バファローズの糸井が20試合連続。
スワローズ川端19試合、山田16試合。
ライオンズ中村18試合、ホークス柳田16試合、イデホ15試合。
ドラゴンズ大島が今年にまたがって24試合。
10試合連続打つことも大変で、20試合になるともう希少価値です。
今季はオリオンズの清田が23試合まで記録を伸ばしてきましたが、残念ながらストップしています。
日本記録は打撃の記録では最も古い部類に入る33試合連続でカープの高橋慶彦氏。
その記録に挑戦している秋山選手。
昨年までもレギュラーではありましたが今年は突如打撃開眼といった感じです。
いよいよ日本記録が射程距離に近づいてきましたが、ここからがほんと大変です。
いや、もう28試合でも十分凄いことで既に歴代8位タイに名を連ねています。
この記録は長らく故野口二郎氏が1946年に記録した31試合がさん然と輝いていましたが、1971年にミスターブレーブス長池徳二氏がこの記録を破りました。
当時連日紙面で大きく扱われていた記憶があります。
ちなみに野口氏は元祖二刀流と言って良い偉大な選手ですね。
その長池の記録を破ったのが前述の高橋慶彦氏となるわけで、これが1979年。
好走守全て揃い人気抜群のスター選手でしたね。
私の記憶が確かならば、長池氏も高橋氏も記録が近付いてきた時のプレッシャーは半端な物ではなく、体調にも影響を与えたほどだったと報道されていたと思います。
野口氏の記録を破るのに25年。
高橋氏がこれを破るのには8年。
そこから36年!
長池氏が野口氏の記録を破った年数をすでにはるかに超えているのは改めて見ると驚きです。
この間最も近づいたのがタイガースマートンの2011年、タイガース在籍2年目に記録した30試合!です。
秋山が到達した28試合以上の記録を残している10人の内2000年代に記録した選手はマートン、檜山と秋山の3人だけで5人は1970年代以前の記録。
いかに現代で連続試合安打が難しいかを物語っています。
秋山選手の挑戦に影ながら応援したいと思います。
ところで安打と言えばイチロー選手ですが、彼でさえもマリナーズでの27試合が最長。
ブレーブス時代は23試合ですが、2軍でシーズンまたぎながら46試合を記録しています。
いやはや・・・いくら2軍でもこれは驚きですね。