ジャパンがWカップで記念すべき大会2勝目をサモア戦で成し遂げました。南アフリカ戦で世界を驚かせたジャパンはこの半月で尊敬に値するチームとして世間にしっかり認知されました。低迷の時代を知る者にとっては目の前に繰り広げられる光景は夢を見ているが如きです。しかしあのサモアをFW戦で圧倒し、80分間集中力を切らせることなく快勝したその姿は夢ではなく現実そのものでした。
見事に統率のとれたジャパン。
無駄な反則をせず、ボールをつなぎ続ける攻撃は芸術的です。
サモアは明らかに苛立ち、反則を連発しリズムに乗る事が出来ません。
スコットランド戦では今ひとつの精度だった五郎丸のキックも今日は再び安定感を取り戻していました。
FW戦も常に優位に立ち、相手が少ない状況とは言えジャパンがサモア相手に認定トライを奪うなど・・・誰が想像したでしょう。
前半ラストワンプレーの山田のトライは粘り強い連続攻撃から生まれました。
この時サモアのアピールでしょうか、ビデオ判定が行われましたが、山田は見事にボールをゴールラインの向こうにダウンしていました。
この時、競技場にも映像が流れていたのでしょう。
超満員の観衆から上がる大声援。
ほとんどの方がジャパンを応援していることがわかります。
それほどまでにジャパンのラグビーは世界を魅了しているんですね。
それにしても改めてラグビーは面白いと認識させてくれた今回のW杯でのジャパンの活躍。
元々人気スポーツでしたので、今シーズンは一気に注目度が上がることでしょう。
高校から大学、社会人と進むにつれて試合展開が面白くなくなると言われてきましたが、今回のW杯での活躍は正に歴史を変えてくれるターニングポイントとなるでしょうし、しなければなりませんね。
南アフリカがスコットランドに勝ったのでジャパンは次のアメリカ戦に勝っても決勝トーナメントに進む条件が厳しくなりました。
しかし、勝負は最後までわかりません。
サモアも決勝トーナメント進出の望みが断たれたとは言え、代表の誇りにかけてスコットランド戦に臨むでしょう。
サモアがスコットランドに勝てばジャパンがアメリカに勝てばトーナメント進出がなります。
たとえジャパンが予選で姿を消すことになったとしても、その雄姿は世界のラグビーファンの記憶に永遠に残るでしょう。
とにかく陳腐な表現で申し訳ないですが今回のW杯でのジャパンの戦いは感動の連続です。
あと1戦、ジャパンウェイの総決算を見せて頂きましょう!