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F1鈴鹿グランプリ後のマクラーレン・ホンダと降ってわいた印象のレッドブルへエンジン供給の報道

今年F1に復帰したホンダは予想もしなかった苦戦を強いられています。かつての栄光をリアルタイムで見ていた者にとっては忸怩たる思いでしょうが、復活を信じて応援し続けている人も多い事でしょう。鈴鹿ではアロンソ発言、バトンの移籍問題などいろいろとありましたが、逆にその鈴鹿で最悪の状態を脱したように見えるマクラーレンホンダ。今回はそんな鈴鹿GP以降のホンダの動きを追ってみました。

思えば鈴鹿GPの前後。

地元開催なのに流れてくるのは負のニュースばかりでした。

ジェイソン・バトンF1から離脱。

思うようにいかないパワーユニットの開発。

決勝レースで飛び出したアロンソの「GP2だよ。GP2!」の絶叫発言。

バトンはリタイア、アロンソもポイント圏内に及ばず11位という結果。

正にどこまで続くぬかるみぞ・・・という感じでした。

しかしこの地元GP後、ジェイソン・バトンの残留が決まり、アロンソも引退までのシートをマクラーレンで過ごす事を語りました。(最もこちらはまだどう転ぶかわかりませんが)

来季も二人のワールドチャンピオンがシートに座ることが確実になってから緩やかですが良い方向に風向きが変わってきたように思います。

来シーズンに向けて後がありませんが、ロシアGPでは予選に改良したパワーユニットを投入。

チームとしてもドライバーにしても懸念材料が少しずつ解消してモチベーションが上がったのでしょう。

苦手なコースと言われたロシアGPではバトンがレース後アロンソとのバトルを楽しんだと悪いジョークを交えながらも2ポイント獲得。

アロンソもペナルティで惜しくも11位降格となりましたが2台完走という成果を出しました。

本格的に改良PUを投入したアメリカGPですが、皮肉なことに新PUを搭載したアロンソが、完走するも終盤トラブルで大きく順位を落し11着。

旧ユニットで臨んだバトンがベストリザルトの声が出る走りで6着というやや複雑な結果。

ホンダ的にはアロンソが最後までトラブルなく走り切ってバトンより上位に来て欲しかったのが本音でしょう。

ホンダF1初優勝の地で23年ぶり開催の次戦メキシコGPですが、この問題を解決するためバトンに新PUを搭載する予定は白紙になりました。

次々と現れる新しい壁。

それでも明らかにチームのモチベーションは上向きです。

回生システムなどまだ多くの問題が残っていますが、来年のエンジン開発条件が緩和されそうであり希望も見えてきました。

マクラーレン・ホンダはきっとこの壁を乗り越えてくれるでしょう。

最後に、今週飛び込んできたレッドブルに来季ホンダエンジン搭載?の報道

噂よりは具体性を伴う情報のようですが、あと1年はマクラーレンのみの供給にして、信頼性の回復と継続的にトップ6で争えるパフォーマンスを確立して欲しいです。

確かにエンジンサプライヤーとしては1チームよりも複数のチームに供給するメリットは大きいと思います。

もしかしたらレッドブルシャシーとの方がマッチする可能性はゼロでない。

しかし、ここまで苦労を共にしてきたマクラーレンやドライバー達と共にかつての強さを取り戻して欲しい。

決してそれが遠回りとは思いません。

このまま下位に甘んじてはF1に復帰した意味がありません。

まずはマクラーレンのみに人材も予算も含め持てる力を集中して復活への道を歩んで欲しい。

そう願っています。

追記

今朝の記事で、FIA国際自動車連盟とホンダの間でF1に参戦するなら3チームへの供給をノルマと課したような内容がありました。

そうであれば2年目つまり来年は2チーム供給することは自然の成り行きとも言えるようです。

ただし、マクラーレンロン・デニスが拒否権を持っており、そのロンが反対しているということは重要な意味を持つってことでしょう。

そういう裏事情があったとしても、私は来年はマクラーレンと共に失地回復を図るべきで他チームへの供給はそれからの事だと思います。