JRのダイヤが大幅に乱れ、フィギュアスケートGPファイナルテレビ放映に間に合わず宇野、羽生、フェルナンデスの3人しか見ることが出来ませんでした。NHK杯で完全にブレイクスルー成った羽生。迎えたファイナルですが、もはや羽生結弦は、他の誰も影すら踏めない領域までワープしていました。
個人的に幾度か記させていただきましたが今の羽生のSPはとても好きなプログラムです。
羽生のSPと言えば、100点越えを達成したパリの散歩道があまりにも有名ですが、昨シーズンから演じているショパン「バラード」はその美しさにおいて彼以外の誰も真似できないプログラムだと思っています。
昨年初めてこのSPを見た時に、必ずパリの散歩道超えが出来る。
そう信じていました。
しかしご存知のように昨年カップオブチャイナでの激突。
リズムが狂ってしまった羽生は今年のスケートカナダまで一度としてまともにSPを演じきれた事がありませんでした。
このプログラムは羽生には何か合っていないのではないか・・・。
そう思い始めた時に迎えたNHK杯。
突然冒頭のイーグル、3A、イーグルを4Sに戻し、続く連続ジャンプも4T3Tにしてほぼノーミスで演じきったのです。
106.33!
確かに若干あぶない所があったとはいえ、ついにパリ超えが成ったのです。
まさかその2週間後により完成度の高いバラードを見る事が出来るとは・・・。
何ということでしょう・・・。
そこに展開されたのは正に羽生ワールド。
羽生しか醸し出せない美しく気品あふれるスケーティングとGOE3.00が証明する力強い見事なジャンプ。
着地後、型を決める羽生からは絶対王者の貫録を身に付けた威厳が満ち満ちていました。
NHK杯でも鳥肌立ちまくりでしたが、今回もまた鳥肌立ってそのまま鳥になってしまいそうでした。
正に異次元の世界。
羽生の羽生による羽生のための大会となってしまいそうです。