新コースとなった東京マラソン。
大会前にキプサング選手が世界記録を狙うと公言し、ここ最近にない盛り上がりを見せました。
スタートからいきなり下り坂、その後はほぼ平坦。
まさしく超高速参勤交・・・いやマラソンコースに生まれ変わりましたが、結果は期待にたがわず男女とも過去国内で行われたマラソン大会の記録を更新するスピードマラソンとなりました。
国内でも2時間5分を切るレースが見られるとは・・・
国内でも女子で2時間20分を切られるレースが見られるとは・・・
(女子のレースはほとんど映っていませんが・・・汗)
キプサングも女子優勝のチェプチルチルも、それぞれ4分を切るか20分を切るか最後きわどいところもあったので、ゴールの瞬間は身を乗り出して見ていました。
しかし、もし最初の5キロでペースメーカーがもう少し落ち着いてくれていたら、どうでしょう、世界記録は微妙ですが2分台への突入はあったかもしれませんね。
下り坂、気象条件も良く、ペースメーカー達も気分が高揚しすぎたのかもしれません。
それでも最後の3キロはペースを上げて3分台でゴールしたキプサングの力は今のマラソンランナーでは頭一つぬけていますね。
ほとんどのレースで3分台、4分台でまとめてくる安定感は凄いです。
34歳ですから30代の日本選手にとっても励みになるでしょう。
その日本選手。
初マラソンの設楽選手頑張りましたね。
前半のハイペースに臆せずついて行きました。
あまりのハイペースで先頭から落ちてくる海外の選手を吸収しさらに先頭に詰めていきましたからね。
最後は11位でしたが、しっかり9分台で走って来ました。
彼の頑張りは称賛ものです。
見ていて走りが柔らかい。
とてもリラックスしたフォームで走れています。
オリンピックまで3年という今シーズンだからこそ出来る攻めの走りではありますが、これでいろいろと課題や収穫を見つけることが出来たと思います。
故障もしにくい走り、身体のように思うのでこれからとても楽しみです。
日本人トップの井上選手も前半無理についていかず、後半まとめてきました。
陸連はマラソンのペース配分について前半から飛ばしていく作戦を後半追い上げる組み立てに転換しようとしています。
そういう意味から井上選手の今日の走りは一つの指針になるでしょう。
世界との差はまだありますが、放送の最後にアナウンサーが前回の東京オリンピック当時の世界記録と日本記録を紹介して、その差がほぼほぼ今の世界と日本の差と同じであることを話していました。
もちろんマラソンは記録だけでは計りしれない物ですが、可能性がない訳ではありません。
高橋尚子さんはマラソンを始めて3年半でオリンピック金メダルに到達しました。
まだ3年半あります。
今後の日本選手の成長に期待したいですね。