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侍ジャパン準決勝進出!野球の面白さを再認識させてくれる戦いぶり

最近こんなに野球が面白いと思った記憶がありません。

個性的な投手陣と、ここぞという時に打つ人が打つ。

当然我がジャイアンツでも心底面白かったと思う試合はありますが、相手は同じ日本の球団。

ジャパンが強い外国勢相手に勝つ嬉しさは格別です。

今日もイスラエルに勝って過去2度の優勝時にもなかった6戦全勝。

前評判は必ずしも芳しくありませんでしたが試合を重ねるごとにチーム力が上がってきたのがわかります。

投手陣が奮闘する中、打つべき人が大事な時に打ち、他の選手もつられるように打ちだして打順にはハイアベレージの打者が連なっています。

投打の歯車が見事に噛み合っての6戦全勝。

楽な試合はひとつもありませんでしたが、チーム一丸の姿が勝利の女神を引き寄せているのでしょう。

今日のイスラエル戦。

先発の千賀は5イニングを1安打ピッチング。

ピンチはありましたがタイムリーを与えず先発の責任を果しました。

WBCの球数制限は先発投手に、より神経を使わせると思います。

2次ラウンドの80球でさえ先発投手にとっては毎回普通に投げてあたりまえの球数。

悪ければ当然短いイニングで制限数に到達して投手交代となりますが、それは当然と言えば当然のこと。

良いピッチングをしていても少し相手打者に粘られるとすぐ球数は増えていきます。

なかなか自分のペースで投げることが難しい。

ペナントでは先発投手は当然完投を目指してマウンドに立ちます。

悪くても7回までは投げ続けたいでしょう。

その後を中継ぎとクローザーに任せる。

最悪でもQSの6回3自責点

しかしWBCでは球数制限がどうしても脳裏にちらつきます。

その点ブルペン陣は長くて2回、ほぼ1回を抑えることに集中すれば良いので球数をさほど意識せずに済みます。

元々連投に慣れていますし周りのリリーフ陣の好調結果に引っ張られて、良いピッチングが出来る好循環になっています。

みんな相当プレッシャーがかかり疲れもたまっていると思いますが、それぞれの投手が見事に役割を果たしています。

今日のイスラエル戦は投手の頑張りに野手陣が見事に応えました。

筒香のホームランはそれまでの重い流れを一変させました。

(その前にまたも菊池のファインプレーがありましたが)

その後の集中打は素晴らしかった。

結果的に8回の追加3点は大きかったですが、流れをジャパンに持ってきたのはあのホームランでしたね。

さていよいよ準決勝。

今日の試合の合間にプエルトリコとドミニカの試合のハイライトが流れてましたが、打つも守るも喜びの表現までもがド迫力。

これにアメリカも加わっての2次ラウンドですので勝ちあがった国はどこも強豪。

1次、2次の各ラウンドで牧田をクローザーに据える大胆な戦術を使ったジャパンですが今日の牧田は少し不安を覗かせました。

あのまま終われば見えてこなかった不安点なので、勝った上に課題も見つけられることが出来て収穫大です。

個人的には、決勝ラウンドでは牧田と宮西をWストッパーとして布陣すれば良いと思います。

リードして最終回を迎えた時に相手打線が(代打も含めて)右が揃っているならば牧田。

左が揃っているならば宮西と使い分けてもいいと思います。

決勝トーナメントでは球数制限は95球になります。

これなら先発は7回まで投げられます。

逆に早い回で交代を余儀なくされた場合は苦しい展開だと考えて間違いありません。

7回まで投げられたということは勝利の可能性も高い状況だと思います。

残る8回、9回の2イニングは投手総力戦です。

ダブルストッパーという贅沢な構想も球数制限緩和により可能となるもです。

1週間の期間を置いての準決勝。

それまで体調を崩さず、精神面もピークに持って行きながら迎えて欲しいと思います。