アロンソのインディプラクティスの話題が尽きない中、彼の地元スペインで開催された第5戦。
今週はマクラーレン・ホンダにとってジェットコースターのような展開でした。
まずは金曜日、いきなり飛び込んできたアロンソのエンジンに大きな穴があいて全く走れないという衝撃のニュース。
ホンダが何か悪いことした?って、神に問いたくなるほど試練の連続。
目の前が真っ暗になりましたが、今度は嬉しい方の信じられないニュースが。
信じられないと書かなければならないのが辛いですが、何と今年初のQ3進出と7番グリッド獲得の知らせ。
何しろ立てつづけに起きるエンジンブローの悪夢を聞いて間がなかっただけに、歓喜するのにひとテンポ遅れてしまいました。
エリック・ブーリエもホンダの有効なアップデートを称えるコメントを出しました。
何といってもアロンソが地元で今季最高のパフォーマンスを見せることにつながったのは彼を来季もマクラーレンに留める意味において少なからず意味があったと考えます。
出来れば決勝でも7番の位置をキープして初ポイントといきたいところでしたが、残念ながら結果は12位。
アロンソ今季初の完走こそ成ったものの、ポイント獲得には至りませんでした。
スタートしてすぐにライコネンとフェルスタッペンの接触があり(結局リタイア)アロンソとしては少々無理をしてでも順位を上げようとしたと思われますが、勝負は裏目に出てマッサとの接触により11番手まで順位を落してしまいました。
アロンソ自身もオーバーテイクが難しいサーキットと語っていたように懸命の走りを見せるも最終的に12位という結果。
相変わらずホンダパワーユニットへの厳しい要求が彼から発せられますが、ホンダとしては何とか彼を満足させるべく開発を急いで欲しいです。
上位進出を果たすためには避けて通れません。
しかしホンダ総責任者の長谷川氏は第7戦カナダGPで投入するとしていた大幅なアップデートについては未定としました。
出すからには結果を出さなければなりませんので、中途半端な状態で出せるはずもありませんが、少しでも早く競争力のあるエンジンを投入してトップ6の中に突入出来るパフォーマンスを見せて欲しいです。
かつてF1に復帰したホンダはウィリアムズにエンジンを供給。
復帰翌年のカナダGPで新エンジン投入により戦闘力を向上させ、シーズン最後の3戦を優勝して翌年のコンストラクターズタイトルにつなげ黄金時代を迎えました。
シーズンは長いです。
一部報道でまたもマクラーレンが今季限りでホンダと決別とありましたが、ホンダはザウバーにもパワーユニット提供を決め長谷川氏から複数のチームに供給するメリットが話されたばかり。
マクラーレンにも当然ザウバーの件は事前に了解を取り付けていると思われ、その上での長谷川氏のコメントなので、来季もマクラーレン・ホンダは継続されるでしょう。
今はとにかくホンダの復活を信じるだけです。
とりあえずは次のモナコですが、当然のことながら高速サーキットではないのでチャンスはあります。