ダービーが終わり、祭りの後の寂しさを感じる今日この頃。
休む暇もなく今週はマイル王を決める安田記念です。
歴史ある安田記念ですが、かつて今のGⅠが8大競争と言われた時代、GⅠを拡大するにあたり距離別体系を整備してマイルGⅠに昇格したのが1984年。
33年も前になるんですね。
安田記念のことを投稿する時に必ず書いているのが、GⅠ昇格の年。
ハッピープログレスが記念すべきGⅠ初年度の優勝馬に輝いた時、レース解説をしていた競馬の神様故大川慶次郎氏が実況アナに感想を聞かれて、「感想と申しましても何も見えませんでしたからねえ」って言ったのが忘れられません。
当日は濃霧でテレビ中継でさえ、ほとんど見えない状況。
現場スタンドではゴール前の僅かな部分しか見えなかったと思います。
さて今年の安田記念、お馴染の顔に外国馬2頭、上り馬1頭を加えたフルゲート18頭。
安田記念は斤量58キロ。
58キロを背負って府中マイルを駆け抜けるには相当なパワーが必要です。
ゆえに大型馬が有利である事は間違いありませんが、私が好きなアンビシャスは470キロと普通なら問題ない馬格ながら、たとえばロジチャリスの560キロに比べるとほぼ100キロ近い馬体差は大きなハンデです。
京王杯スプリングカップ優勝馬レッドファルクスも470キロ前後。
元々京王杯優勝馬の成績は本番の安田記念案外なので、例えGⅠ2勝馬でもジンクスに習って今回もちと厳しいのかもしれません。
安田記念のもうひとつ大きな特徴はリピーターの活躍です。
ここ10年だけでも馬券圏内リピーターがウォッカ、スマイルジャック、ストロングリターン、グランプリボス、ショウナンマイティ、モーリスと6頭もいます。
今年の資格馬はロゴタイプ。
少し間隔が開いて中山記念以来なのは普通であれば気になる所ですが、昨年の安田記念含むGⅠ3勝は実績として申し分ありません。
余談ですが、このロゴタイプという馬名の響き、私大好きです。
過去には数え切れないほどカッコイイと思った名前の馬がいますが、声に出した時にセンスの良さを感じる馬名だと思います。
全く個人的感想ですが、同様に思わず声に出してみたくなる馬名として、ロングワン、テンポイント、ジェニュイン、エアグルーブ、バンドワゴンなどを挙げさせていただきます。
話を戻します。
過去の優勝馬を見るとなかなかのメンツです。
近年マイルの価値が上がっていることも関係していると思いますが、ロードカナロア、ジャスタウェイ、モーリスなど優勝馬のレベルも上がっています。
そういった年に比べると、今年はやや小粒な印象は否めません。
GⅠ馬は3頭、マイルGⅠを勝っているのはロゴタイプだけです。
この両馬は前走の重賞を勝っていますが、GⅡ以下の重賞勝ってここに望む場合、馬券圏内に来ても優勝までは届いていないのは気になります。
基本的に全馬安田記念を目指しているのは間違いありませんが馬によっては微妙に本気度が違うのは仕方がありません。
最も本気度が高い馬となると、まずエアスピネルが思い浮かびます。
最強世代と言われる現4歳。
武騎手が何としてもこの馬にGⅠを取らせたいという思いで乗ってくるでしょう。
開け4歳になりマイルを3戦、目標は安田記念でのGⅠ制覇に他なりません。
陣営が究極に仕上げを施しているならばチャンス到来です。
次にあげられるのがステファノス。
皐月賞5着、QE2世2着、天皇賞秋2着、3着、香港カップ3着、大阪杯2着。
これを見るとエアスピネル以上に何としてもという状態です。
しかしマイルは3年ぶりに走るのと大阪杯がピークという気がします。
それが現段階での人気に表れているのでしょうか。
逆に人気が無いのが怖いですが・・・
GⅠを取りたい思いで言えばアンビシャスもそうですが、先述の馬体の件が引っ掛かるのと、使うレースにぶれがある気がしてなりません。
好きな馬なんですけどねえ。
同じ音無厩舎ではブラックスピネルが面白いです。
スピネルはスピネルでもブラックスピネルって話はよくある話です。
今年になってエアとブラックは3戦連続で対戦してエアの2勝1敗。
4戦連続となる本番で果たしてどちらが先着するのでしょうか。
安田記念と言えば外国馬の参加。
ほとんど馬券圏内に来ませんが、今年は2騎参加。
神ジョッキーモレイラ騎乗のコンテントメント。
もう1頭がビューティーオンリー。
エアロベロシティで高松宮杯を制覇したパートンが乗り続けているビューティーオンリーは無視出来ないし、モレイラは乗っているだけで無視出来ません。
今年は日本勢に超ド級がいないので外国馬突入も十分可能性ありでしょう。
ぐだぐだ書いてきましたが(いつもですが)印をつけると
◎ビューティーオンリー 願望こめて(配当的に)
○エアスピネル 悲願のGⅠ制覇なるか
▲ブラックスピネル スピネルはスピネルでもブラックスピネル
△イスラボニータ 掲示板は確実、馬券圏内に入るかどうか。
△ロジチャリス 2年連続優勝馬を出しているダービー卿から参戦
△ロゴタイプ リピーターは無視できませんし実績十分
以上のように決定しました。