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フィギュアスケート Road To 平昌 宮原選手全日本へのピーキング

女子フィギュアワールドスタンディング4位宮原選手が今シーズン初戦を予定していたフィンランディア杯を欠場すると発表がありましたが、上月スポーツ賞の表彰式でオリンピックへの強い意欲を語ってくれました。

疲労骨折の影響が小さくないようで、気になるところではありますが今まで培ってきた豊富な練習量で身体はしっかり演技に必要なコツなど覚えているでしょうから、焦らず全日本を目標に調整していけば依然として2枠の内の1枠は彼女が最有力と思います。

平昌の女子代表選考基準をおさらいで書かせていただくと、

一人目は全日本の優勝者が即決定

二人目が全日本の2位、3位

    GPファイナル出場者上位2名

    ISUワールドスタンディング上位3名

    ISUシーズンワールドランキング上位3名

    ISUシーズンベストスコア上位3名

です。

今までになかったのはシーズンワールドランキングが選考基準に入ったこと。

ワールドスタンディングだけならある程度実績を積んだ選手にアドバンテージがありますが、今シーズン飛躍的に伸びた選手も選考の土俵に登れることになります。(ちなみに最新の今シーズンワールドランキングトップは4人いますがその中の一人はアジア杯優勝の坂本選手です)

今年シニアデビューの選手も一気にオリンピックの大舞台まで駆け上がることが可能な訳です。

とは言っても、最も重きが置かれるのは全日本であることは間違いありません。

宮原は今シーズンGPシリーズは全日本への調整過程の一つとして位置づけられる訳で、調整の進んでいる他の日本選手の成績を見て焦らないことが大切です。

その他の選手ですが、今最もバランスが取れているのは三原選手でしょう。

昨シーズン世界フィギュアを経験したのも大きいです。

それを追うのが負けず嫌い王、樋口選手。

彼女が初めて全日本に出た時、3位で悔しがっていたのを忘れられません。

そして本郷選手、シニアデビューの本田選手、坂本選手、白岩選手あたりの争いとなるのでしょうか。

シーズンは始まったばかりなので、外国選手の状態もわからない状況ですし、GPシリーズ初戦にいきなり登場するメドベージェワにラディオノワ、さらにはコストナー!がどういう仕上がりで出てくるのか。

その初戦に登場する樋口、坂本の出来栄えは!

宮原本人は微塵も思っていないでしょうが、GPシリーズで日本選手の成績が振るわないほうが、全日本での一発勝負度合いが増して、大舞台での経験の多さが彼女にとって優位に立てる大きな武器と成りえます。

もしそうなったら、死闘が繰り広げられる大変な全日本となるんでしょうね。

シーズンは長いので最大目標のオリンピックで、すでにガス欠になっていてはいけない訳です。

GPシリーズでピークに仕上げても、先は長く調子を維持することすら難しいのが現実。

とは言っても若い選手はシーズン当初からどんどん飛ばさないと、代表を勝ち取るのは難しいこともまた事実です。

まずは全日本をピークに持っていって、そこから代表に選ばれた選手はオリンピックに二度目のピークを持っていく。

これは本当に大変なことです。

とにかくけがをしている選手は早く治ることを、順調な選手はケガをしないことを、祈るしかありません。

悔いのないシーズンとなるように。

いよいよオリンピックシーズンが始まります。