スケ連の小林強化部長が報道陣に対して、羽生選手が1週間前から練習を再開したことを伝えたとの記事を見ました。
小林部長の話からすると、ちょうど本番1か月前から始動したことになり、1日刻みの、ち密なプログラムが組まれていると推測するところです。
羽生選手の現状について知りたいような知りたくないような何とも複雑な心境でいましたが、そういったファンはきっと多いと思われ、今回の部長の話はそういった声に応えるものと言えます。
例えて言えば、止まった電車内に閉じ込められた人が、原因と復旧見込みのアナウンスを聞いて少し安堵する・・・ような感じでしょうか。
しかしそれでも胸のつかえはそう簡単には取れません。
平昌がぶっつけになってしまうハンデ。
本当に足の具合は大丈夫なのか?
実際の所間に合うのか?
心配は尽きません。
悪夢のNHK杯練習での負傷。
あの足の曲がり方は尋常ではありませんでした。
あの瞬間、私(達)は羽生選手がオリンピックに間に合ったとしても過度な期待を持ってはいけないと心にブレーキをかけました。
それまでは、例え宇野が最高の演技を見せてくれたとしても、チェンが4回転ジャンプをくるくる回ったとしても、羽生は総合力で依然として頭一つも二つもリードしていると思っていました。
あの時を境に正直男子フィギュアの時は私の中では止まってしまいました。
クリープを入れない珈琲なんて・・・(古い!)
須藤元気のいないWORLD ORDERなんて・・・(いや、これは案外大丈夫)
羽生善治のいない将棋界なんて(いますいます)
羽生結弦のいないオリンピックなんて、ちょっと想像出来なかったです。
しかしその可能性が、高い数字の%で目の前に叩きつけられたショックはかなり大きかったです。
とりあえず練習は再開したと。
それは大きな前進です。
滑らないと始まりません。
あとは本番当日、どこまで足をだましだまし使って滑ることが出来るのか。
オリンピック期間に何本演技が出来る状態まで戻っているのか。
ぶっつけ本番を避けるために団体SPで慣らし運転をさせる意見も出ています。
そうするとSP2本にフリー1本。
果たして持つのでしょうか。
足の状態によっては団体を避けてぶっつけで勝負をかける作戦もあるでしょう。
フィギュアスケートにおける足のけがは致命的です。
私は今回平昌で羽生選手に対しては競技終了後に、出せる物を全て出し切ったと、彼の口から聞ければそれで満足しようと考えています。
順位は後からついてくるもの。
他の選手が羽生より上回る演技を披露して、結果として金メダルを逃すことになったとしても、おそらく清々しい気持ちになれるでしょう。
そういった気持ちにさせてくれることを今は願っています。