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平昌オリンピック雑感 その8 小平選手金メダル!

1000メートルで銀メダルを取ったときに見せた小平選手の表情は何とも言えないものでした。

ほとんど無表情といった感じ。

金を取れる実力がありながら僅かの差で2位に甘んじてしまった。

その姿を見て絶対にショックを受けているのだと思っていましたが、コメントを聞くと満足しているような内容。

その言葉を聞いても、嘘とまではいかずとも真意を話しているとはとても思えませんでした。

銅メダルを取った高木選手の方がよほどスッキリした顔をしていましたが、実際、レース後に1500は悔しかったが1000では自身納得いくすべりだったことを話し、やり切った清々しが表情にあらわれていたことがわかりました。

先に滑ったオランダのテルモルスがオリンピック新記録のタイムを出したことで、少し力んでしまったのでしょう。

テルモルスの記録を受け入れられずスタートし、必ずしもベストの滑りが出来ず、終わって見たら僅かの差で金メダルに届かなかったことで呆然としてしまったというのがあの表情だったと勝手に解釈していました。

 

そういった表情を見てしまったので実は500も心配していたんです。

オリンピックは特別です。

必ずしも一番強い(速い)選手が勝てるとは限りません。

それは冬季も夏季も過去の歴史が証明しています。

何が起こるかわかりませんし、勝負事は男女の仲と同じで終わって見て初めてわかるのです。

小平選手はワールド杯500で2年間負け知らず。

1000では世界記録を樹立。

これ以上ない成績でオリンピック本番を迎えました。

逆にその無敵ぶりが危ないのです。

1000で金メダルを取っておれば、その心配も少なかったでしょうが、嫌な負け方とそれを受け入れられないような彼女の表情。

5大会ぶりに2レースのインとアウトを入れ替えて2本合計で競う方式をやめて1本勝負になったこともまた不安要素でした。

それでもインを取れたことで多少ホッとしたこともまた事実。

何とか500では金をとってほしい!

そう願っていました。

良かったですねえ~。

強かった。

ただ一人36秒台のオリンピックレコード。

レース後の涙と心からの笑顔。

さらには1000と違ってスムーズに出てくるコメント。

1000の悔しさもこれで忘れることが出来るでしょう。

本当に良かった。

次は500の世界記録?

これはもう確実に出るでしょう。

カルガリーのレースに出るとのこと。

間違いありません。

過去スピード陣日本女子の誰もが無しえなかったオリンピック金メダル。

記憶と記録の両方しっかりと刻み付けてくれました。