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東京マラソンでMGCファイナルへ新たに6名が出場権獲得

MGCシリーズ男子第4戦東京マラソン

16年間誰も破れなかった高岡氏のマラソン日本最高記録2時間6分16秒。

ついに設楽選手がこの壁を越えました。

昨年のこの大会、初マラソンながら世界最高記録ペースに果敢についていったのは記憶に新しいところ。

積極的なレース運びは世界で戦うために必要とわかっていても相当な勇気が必要です。

最終的にペースダウンしましたがサブテンランナーの仲間入りを果たし、その常識破りのレース運びはしっかり記憶に刻み込まれました。

あれから1年。

設楽以外にも昨年日本人トップの井上選手を含め山本浩之選手などサブテンランナー4人を含む12人の国内招待選手が、海外招待選手にどこまで迫れるか。

オリンピック本番とほぼ同じ(と言って良いと思います)コースで行われることもありMGCシリーズ中で最も注目されるレースだったと思います。

大会前のインタビューで、設楽選手は勝つことを目標にレースを組み立て、結果として記録はついてくると語っています。

海外招待選手には2時間5分以下の記録を持っている選手が8人もいました。

高速コースの東京マラソン

語り口は淡々としていますが、こういうコメントを決して強がりでなく、語れるのは頼もしい限りです。

 


設楽ら招待選手が参加!東京マラソン2018事前会見

 

昨年日本人最高順位だった井上選手も2時間6分54秒の好記録。

昨年10位の山本浩之選手が完走できなかったのは残念でしたが、9人もの日本人ランナーが2時間10分を切るというハイレベルなレースで一気にMGCファイナルに6人が新たに出場資格を得ました。

こうして結果を見ると、MGCシリーズという試みが大きな成果を生み出していることがわかりますね。

選手にとっては明確な数値目標とスケジュールが明らかにされているので、強化計画が立てやすいのは大きなメリットです。

レース終盤の頑張りにつながるし、選手全体のレベルアップも図れているのは間違いありません。

ハイレベルな記録を出す選手が続出しているのも偶然ではないでしょう。

東京マラソンが終わって、まだMGCファイナルには1年以上ありますが、大迫選手、設楽選手、井上選手が頭ひとつリードという感じです。

大迫選手はナイキ・オレゴン・プロジェクト。

設楽選手も独特な仕上げ法でマラソンに挑んでいるようです。

川内選手も含め、過去の実業団の画一的な練習とは趣を異にしている選手たちの活躍が目立っているのは、ちょっと考えさせられる傾向だとは思いますが、ついこの前までは日本のマラソンは勝ち目がないと思っていた状況から、期待を持てる雰囲気が出てきたことはとても喜ばしいですね。

今シーズンのMGCシリーズは、男子が3月4日びわ湖マラソン、女子が3月11日名古屋ウィメンズマラソンの2レースを残すのみ。

新たな候補が生まれることを期待したいです。