世界3大レースの内二つ、すなわちモナコGPとインディ500は例年この時期同日に開催されます。
どちらが面白いかと言えば好みによりますが私は圧倒的にインディ500を推します。
一歩間違えれば大事故につながるスリリングな展開もありますが、抜きつ抜かれつのレースは見ている者を惹きつけて離しません。
昔はTBS系列で中継されていたので目を凝らして見ていたのを思い出します。
残念ながら面白さという点では大きく劣るモナコGP。
昔に比べマシンが大きくなったことで、ほとんどパスが出来ないのは大きな問題です。
そのせいで私的にはモナコGPは風光明媚な景色を楽しむ紀行番組という趣です。
レースは結局グリッド1番~6番の選手がそのままの順位でゴール。
早々にPUの問題を抱えたダニエル・リカルドが2位以下の選手を押さえて優勝。
いかにモナコの公道コースが退屈なのかを表しています。
思い出されるのはセナとマンセル伝説のバトルですが、あれもモナコの抜かすことが難しいコースだからこそ生まれた訳です。
そんな中、7位に10番グリッド、ピエール・ガスリーが入る大健闘。
6位のオコンともほとんど差がありませんでした。
高速コースでないモナコは元々トロロッソ・ホンダにとってポイント獲得のチャンスは高い訳ですが、何しろドライバーはルーキーの二人。
特別なレースでどれだけ力を発揮できるのかは正直未知数だったと思います。
そんな中ガスリーが見せた走りは、彼が非凡であることの何よりの証明となりました。
もう一人、ブレンドン・ハートレーは残念ながら後ろからザウバーのシャルル・ルクレールに追突されマシンを大破。
無念のリタイアとなってしまいました。
その映像はこちら。
Monaco 2018 Formula 1 Brendon Hartley and Charles Leclerc Crash
どうもハートレーはツキがありません。
運も実力のうちと言いますが、このままだと不運も実力のうちと言われてしまいそう。
フリー走行で良い兆候も見られていただけに、またぞろシートを失う憶測も出てきそうです。
ただガスリーとの差は明確で、次のカナダGPのパフォーマンスによっては重大な局面を迎えそうな雰囲気はありますね。
せっかくガスリーと共にホンダから提供されたシビックタイプR。
心置きなくプライベートで乗れる状況になって欲しいです。
そのカナダGP。
いよいよホンダの新スペックPUの投入が見られそうです。
モナコからカナダまで中1週。
カナダからフランスまでも中1週。
ところがフランスからオーストリア、イギリスまでは3週連続開催。
カナダで結果と同時にデータも蓄積してフランスまでの期間で問題解決。
万全を期してヨーロッパシリーズに臨む。
これがトロロッソ・ホンダの作戦ではないでしょうか。
しばらくは目が離せません。