北島が平井コーチの元に戻ってきた。
「水泳人生の締めくくりは平井先生の指導で終えたい。一年一年を最後と思ってやる」
基本アマチュア競技なので引退も何もないと言えるが、北島の考えは水泳を大好きな状態で現役を終えたいという心理だろう。
最近問題になっている体罰による強制的な指導。
平井コーチはその部分とは全く対極的な世界にいる。
選手の特性を活かしながらその力を最大限に発揮させるコーチングは多くの選手から支持を得る。
北島も将来後進の指導にあたる事も当然あるだろう。
平井コーチから、選手としての輝きを取り戻すための指導だけではなく、
そのコーチングについても何かしら得たいという気持ちもあるんではないだろうか。
「北島は楽しく水泳を続けている。早く調子が戻れば」
かつて千葉すずが言った言葉「楽しく・・・」
当時は大バッシングだったが、時代は良い方に変わった。
持てる力を出しきる為にも「楽しく」というのはとても大切な要素だ。