4大陸が始まった。
何といっても注目はSPを変更した高橋選手だ。
全日本選手権まではロックンロールメドレーでSPを構成していたが、
一転してクラシック「月光」へと180度変換だ。
何といってもモロゾフは希代の振付師。
高橋はもう皆さんご存知のように最高のアクターだ。
この二人がSPを変えようと思ったのだからそれはもう間違いないと思ってテレビ観戦を楽しみにしていた。
「全然駄目でした。自然に体を動かせていない。練習量が足りなかった。このプログラムを気に入っているので、自分の滑りを出せずに悔しい」
試合後の高橋のコメントだ。
この話を聞いて、もしかしたら今回の変更は高橋から言いだしたのではと思った。
最初の「全然駄目」「自然に体を動かせていない」とは言わない気がする。
結果として今回、技術点、構成点共に羽生に及ばなかった。
全日本のSPでは技術点はともかくとして構成点では高橋が羽生を上回っていた。
これでは高橋にとって後退である。
全日本に比べ羽生も大きく技術点を落としているので(53.78→44.22)その分差は小さくフリーでの逆転の可能性は充分にあるが、肝心の世界選手権でSPをどうするかという大きな宿題を抱える事となってしまった。
私個人の印象では「月光」は高橋のスタイルからして地味だと思う。
高橋にはもっとメリハリのある音楽が良い気がする。
モロゾフと高橋の決断は。
でもここまでくると戻れないよなあ~。