浅田がバンクーバー以来となる200点超えを達成して優勝した。
結局SPだけの成功だったがフリーでも果敢にトリプルアクセルに挑んだ意義は彼女にとっては大きい。
(それにしてもSPのGEO1・57はすごい!)
必ずしも体力を消耗する上にダウングレードしやすいトリプルに挑まなくてもダブルアクセルにしてGEOをもらったり、基礎点の高い3回転3回転や3回転2回転2回転を確実に決めていく方法はもちろんあるが、そこは失敗してもトリプルアクセルに挑む事が浅田の生きる道という事はもう誰も否定しない。
そういう意味で今回の優勝は浅田にとってとてつもなく大きな優勝だったと言える。
一ヶ月後に控える世界選手権では優勝候補の最有力に立った事は間違いない。
キムヨナの相変わらずのインフレ得点は何とも言えないが、
いくらなんでもほとんどぶっつけで世界選手権を優勝出来る程甘くはないだろう。
強敵はおそらくイタリアのコストナーだろう。
今年はまだいい。
もう世界選手権しかないので。
しかし来シーズンはいよいよオリンピックシーズンだ。
シーズンが始まった時、いつ再びダウングレード判定のあやふやさが出てくるかもしれない。
ダウングレードの場合7割の得点は確保できるからまだ良いが、(確かバンクーバーの時ってダウングレードの場合点数がほとんど無くなったですよね?飛んで転倒した方が得点高くなりましたよね?)
その他にもGEOのばらつきや選手によってあからさまに高い得点が出たりするケースがまたぞろ見られるかもしれない。
大会ごとにその基準があいまいだったりするし、
ダウングレードの判定も厳しすぎたり、甘かったりとバラバラだ。
当時浅田にしても安藤にしても結局それが心理的な負担になり
楽しくスケーティング出来ない状況に陥ってしまったのだ。
来シーズンそんな事が起きないように切に願いたい。