世界フィギュアが始まった。
ソチを来年に控えたプレシーズンの最後を飾る大切な大会だ。
男子SP。
4位高橋9位羽生と結果を知っての観戦だったが、果たしてフリーに希望を残せる内容だったのかどうか・・・。
結論を書けば高橋は充分に表彰台に入る可能性が高く、羽生は現状と変わらないという感じだ。
前評判の高かったフェルナンデス、アモディオと大きなミス。
特にアモディオは信じられないような転倒。
いかに世界選手権というものが普段の大会とは違うのかというのがよくわかる。
フランスは4回転の先駆者ジュベールが久々に良い演技をみせたが3人枠確保は厳しい状況だ。
そして羽生。
リンクに入る前の映像を見て思ったが4大陸までとは表情が明らかに違う。
結果を知ってなかったとしても不安を感じただろう程の緊張の表情。
前にも書いたが羽生は初めてフルシーズンをトップグループで走ってきた。
肉体的にも精神的にももういっぱいいっぱい状態だと思う。
まだ18歳。
たとえこの世界フィギュアで結果が悪くてもソチに向かって今年は大きな収穫のあったシーズンであった事は間違いなく、ソチでは充分にメダルを狙える位置に成長するだろう。
ケビンレイノルズは4大陸で自信をつけた上に地元の利もあってはつらつとした演技だった。
4大陸で宮本賢二振付と知って驚いたがケビンの超絶プログラムはすごすぎる。
パトリックチャン。
今シーズンは安定感がないと思っていたがコーチ、振付師を変えたとしって納得していた物の、何たる強さ。
昨年までの隙が全くない演技とはまた違って、内から情熱がほとばしるような、しなやかかつ力強い演技。
この得点差は絶対的で3連覇はもう確定だ。
驚いたのはデニステン。
4大陸のハンヤンにも驚いたが世界は広い。
ジャンプが高い!
SP2位も当然の演技だった。
さて高橋。
4回転は回転不足、両足着氷だったがそれでも4位につけたのは大きい。
ステップを含めたトータルで魅せるという意味においては彼ほどのエンターテナーはいない。
その彼らしさは発揮できている。
チャンは大きくくずれることはないだろうが、テン、レイノルズは言っても若い。
舞台は世界選手権。
若さでそのまま駆け抜ける事もあるだろうが、重圧は他の大会の比ではない。
フリーで高橋が本来のらしさを見せれば表彰台を狙える絶好の位置だ。
明日のフリー。
見どころは多い。