プロ野球開幕!
いやあ、野球って本当にいいもんですね~。
観客の声援。
場内アナウンス。
打球音。
キャッチャーミットに納まる投球の音。
アンパイアの声。
全てが耳に心地よい。
ジャイアンツは二十歳の若武者宮国が先発。
緊張からか球数も多くなって出来は良くない。
それでも6回を自責点3とまずは試合を作り最低限先発の責任は果たす。
並みの投手ならもっと点を取られていただろう。
悪いなりに、強力な新広島打線をそれなりに抑え非凡な所を見せる。
勝利は次回以降におあずけだが負けなかった事を良しとしよう。
宮国降板後は高木京、マシソン、山口とつなぐ。
この投手リレーと広島打線との駆け引きは故ちばあきお氏か水島慎司が描くアニメのような息詰まる攻防だ。
それにしてもマシソンのエルドラッドに対する投球は圧巻だった。
150キロ台連発のド迫力。
速球にかすりもせず三振。
しかし気づけば変化球が全く入らない。
ストライクはストレートのみという超わかりやすい男マシソン。
堂林に四球を与えた所で交代。
なんなんだ、この男は・・・1イニング内で二人のマシソンを演じてしまう。
対する広島。
濃くなった新ユニフォームが力強さをこのチームに与えている。
知らない間になかなか魅力的な打線が出来あがっていた。
特に3番ルイスはそのコンパクトなスイングに、私はかつて巨人に在籍したクロマティをだぶらせた。
今後大活躍の予感。
広島侮れないぞ。
試合は1年ぶりに帰ってきた男、脇谷が決勝タイムリーを放ち大切な開幕戦を勝利した。
脇谷は怪我をする前に比べ、筋肉が付いたように見えた。
顔に張りが合ってたくましくなった感じだ。
地獄を見た脇谷は今日は興奮して眠れないだろう。
今日3月29日は脇谷記念日だ。
脇谷の影に隠れたが、村田が村田らしい豪快な一発。
5回ルイスがライト戦に2塁打を放った後、エルドラッドの痛烈な当たりを村田がナイスキャッチ。
その裏先頭の村田が高い放物線を描くホームラン。
昨年目立たなかった男が今年は開幕からエンジン全開だ。
ようやく、村田も巨人の中でその存在を強くアピール出来る状態に仕上がってきた。
これで村田もようやく真の巨人のメンバーだ。
宮国に勝星こそ付かなかった今日の開幕戦だが、脇谷の復活。
今年一年の活躍を約束するような村田のホ-ムラン。
アッと驚くファースト先発のロペスが初打席初ホームラン。
この男、何か持ってるのか。
いや持ってるのはロペスをファーストで先発させた原監督か。
いずれにせよ嬉しい開幕勝利でジャイアンツの長き戦いが始まった。