衝撃のデビューという言葉は彼の為に作られたのでは・・・と言えば少々オーバーか。
陸上男子100メートルにて17歳の桐生祥秀選手が10秒01の記録をたたき出して5日が経った。
そんな中、明日国立競技場でゴールデングランプリが開催される。
中央ではほぼ無名だった彼が一躍ゴールデンボーイとなって、9秒台突入の期待を担って出場する。
それにしても鮮烈な走りだった。
驚くのはその圧倒的な存在感。
17歳の高校生とはとても思えない風格。
記録を表わす電光掲示板の横でポーズを取る桐生祥秀はどこから見ても学生離れしていた。
しかししゃべって見れば、それこそ躾をしっかりとされてきた普通の高校生だ。
このギャップが大物の証明だろう。
これからマスコミ攻勢という今まで経験した事のない洗礼を受ける事になるが、このまま大きく育って欲しい。
目指すはオリンピックのファイナリストだが、その前にまずは一歩ずつ階段を上っていかねばならない。
大記録を出して以降初めての100メートルの試合。
果たしてリラックスして走る事が出来て、
このまま伊東の持つタイムを破って、9秒台に突入出来るのか。
この10秒フラットを出来るだけ早く突破して、次のステップに進んで欲しい。
久々に登場した陸上界のスーパースター候補。
彼から目を離せない。