影無茶のスポーツ24/7

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レスリング存続へ大きく前進

2020年オリンピック競技種目の最後の1枠を巡って各候補競技の間で争われていたが、レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技が最終候補として残った。

まさかの競技除外からそれこそ国境を超えて団結したレスリングがこの段階で候補に残ったという事は、スカッシュが世界で見た場合どれほど競技人口がいてどれほど浸透しているのかわからないが、ほとんどレスリングで決まりではないかと思わせる。

それほど危機的状況になってからのFILAの行動は早く、且つ適切であった。

組織改革も手掛けたようだし、イラン、ロシア、アメリカが合同で親善試合を行ったり、現役、引退を問わずレスリング界のスーパースターがロビー活動を行ったりする姿は圧倒的でさえあった。

何よりルール変更が非常にわかりやすかったし、改善と言える内容だった。

3分2ピリオド制、トータルポイントにより勝敗を決するというのは実に明快だ。

何より0対0トの場合ピリオド毎に行われていた、抽選による攻撃権獲得(ボールピックアップ)が廃止されたのは好ましい。

あんな偶然性に左右される方法はやめて大正解だ。

この前除外候補種目になったばかりで他競技に比べて復活への壁は高かったのに最終候補に残ったというのは、積極的な活動が功を奏したのは間違いない。

野球は相変わらずアメリカが協力的ではないだろうし、世界的に見ればマイナーなスポーツなので復活は難しいと思われ、これでレスリングが復活・・・というより除外されずにすむという結果になりそうだ。