陸上日本選手権2日目。
注目の男子100m決勝が行われるとあって、多くのファンが(陸上競技にしては)詰めかけていた。
桐生の登場は100mに留まらず、陸上競技全体の活性化につながっているように思う。
ひとりのスター候補が出る事でこうも変わるのかとある意味驚きを禁じ得ない。
100m決勝は今日の最後のプログラムだったが、その前にも注目の種目があって盛り上がった。
男子400m決勝はロンドン代表の第一人者金丸がB標準を突破して優勝。
400mは標準記録を突破した選手がいなかったはずなので価値ある優勝となった。
男子やり投げはディーン元気と村上の一騎討ちとなり、既に派遣記録を突破している村上が優勝。
代表内定を決めたが、本番で織田記念で出した85mを超える投てきが出来ればメダルが狙える。
チャンス到来だ。
ディーン元気はB標準も超える事が出来ず、代表は絶望だ。
女子100mは順調に成長しているがあと一歩の壁を何とか突破して欲しい福島がやはり強く優勝。
だがタイムは11秒48とB標準の突破もならなかった。
残念!
そして迎えた男子100m、3コースにロンドン代表、予選タイム1位山縣、4コースにスーパー高校生桐生。
山縣は昨日の予選でA標準を突破しており、勝てば即内定。
桐生は既に派遣記録を出しているので、無事に100m走り切れば即内定というシチュエーション。
9秒台突入への期待と若手二人の勝負への期待から競技場は大盛り上がりだ。
号砲スタート。
山縣抜群の反応で好スタート。
桐生後半追い込もうとするが、山縣軽快な走りで差を広げにかかる。
桐生必至に追うが多少力みが・・・。
山縣優勝!
テロップでは10秒09と出たが、確定では10秒11。
桐生は10秒25で2位。
見応えのある好レースだったが、山縣が力みのない美しいフォームで駆け抜けた。
二人とも即内定となった。
夢の9秒台はお預けとなったが、この二人には条件さえ合えば9秒台の可能性は大いにある。
世界選手権までにさらに仕上げていって、世界の選手と走れば勝負と記録、双方期待が持てるだろう。
陸上はやっぱり面白いなあ~。