陸上全国高校対抗選手権近畿予選会.
普段であればまずここまで大きく扱われる事はない。
全国大会ならまだしも、予選である。
しかし今年彗星の如く現れた桐生祥秀選手の登場で一変した。
ニュースでも大きな扱い。
それほどまでに10秒01の衝撃は凄かったのだ。
正にディープインパクト!
桐生の名前を見ない日はないという状況だ。
それにしても彼の過密日程ぶりは凄い。
16日間で20レースというのはいかに彼が日に日に成長する高校生とは言え、ややオーバーペースと思われる。
しかも国際陸連からダイヤモンドリーグへ異例の招待を受けるなどもう引っ張りだこである。
もちろん前向きな彼の事だからチャレンジし続けるだろう。
今日の200mの決勝を見ても、他の選手とはレベルが違いすぎて同じ世代と走っているとは思えない。
みるみる差がついて土井杏南の小学生の徒競争の時のような感じに差が開いてしまった。
独走で高校新記録。
100、400リレーと走ってきての記録だから余計に意味がある。
今は走り過ぎによる疲労より、走る度に何かを掴んで成長していくって感じだ。
しかし土井杏南選手が腰を痛めて今シーズン思うような走りが出来ていないのを見るにつけ、たとえ調子が良くても必ずちゃんと身体のケアをして目に見えぬ疲労をためないで欲しい。
ダイヤモンドシリーズの後は7月末の高校総体、そして8月10日からは世界陸上と大舞台が続く。
これだけ連戦が続くと、しっかりとしてトレーナーが必要だが、そういうサポート体制は充分に出来ているのだろうか。
今後ますます注目を浴びるであろう桐生選手。
陸連は選手達の身体と精神のケアをしっかりとやっていただきたい。
それが世界を相手に真から通用する選手を育成していく為の最低条件だ。