天才ボクサー井上尚弥が日本チャンピオン田口良一に挑戦する。
これに勝てばプロ4戦目でのタイトル奪取となりデビュー最短タイ記録となる。
実際3戦以下で日本タイトルに挑戦する事はまず無理なので現状ではこれ以上ないスピード出世だ。
すでに全国的な知名度も高く、彼の試合を見られた方も多いと思うが、只者ではない事はすぐわかる。
3戦目のランク1位佐野友樹との一戦ではキャリア豊富な相手にも臆することなく一方的な試合となった。
佐野が意地とプライドをかけて頑張ったので試合は10Rまで回を重ねたがキャリア3戦目の選手が百戦錬磨を相手にするようなボクシングにはとても見えなかった。
正に天才ボクサー。
井上にとっては日本王者も世界に挑戦する為の資格取りにすぎないって感じだろう。
迎え撃つ田口良一もまだ1敗しかしておらず、全日本新人王を獲得し順調に成長しているボクサーだ。
所属するワタナベジムはあの絶対王者内山を擁する。
井上の所属大橋ジムも八重樫がおり、さすが世界王者を輩出するジムはマッチメイクも前向きだ。
大方の予想は井上勝利だろう。
しかし田口も自らの名前を売る絶好のチャンスだ。
スパーリングで圧倒された経験はあるが、その分リベンジに燃えているはずだ。
チャンピオンは田口なんだしプロでの経験の差は大きい。
何よりこれに勝てば世界挑戦の道も開けるってもんだ。
モチベーションという意味では井上と変わらないはずで、大きな壁となって井上の前に立ちはだかって欲しい。
井上は井上でここで停滞する訳にはいかない。
目標はあくまで世界の絶対王者だ。
早くに世界王者につけば、井岡との戦いも見られるかもしれない。
井岡戦など考えただけでワクワクするではないか。
8月25日、フジネットワークではこの試合を再び生中継する。
ボクシング界が熱い。
井上尚弥3戦3勝(3KO)、田口良一20戦18勝(8KO)1敗1分