モータースポーツ発祥の地と言われるシルバーストーンでF1の運営の根幹に関わる問題が発生した。
もはやピレリタイヤに関する問題は看過できない最悪の状況だ。
一体ピレリは今期ここまでに何をしていたのだろうか。
あれほどシーズン当初からタイヤの劣化が激しいと言われていたのに、高速サーキットのシルバーストーンで一気に問題が増幅してしまった。
テレビ画面が映し出したコース上はバーストしたタイヤの細かいごみがまるで模様のように散乱していた。
あんなに激しいバーストでよく大きい事故が起きなかったものだ。
あれだけ高速で走り、コース上でぎりぎりのバトルを繰り広げるドライバー達も安全面に対してはとても繊細だ。
あたりまえである。
ドライバー同士、チームとの関係、様々なメーカー、とにかくF1サーカスがあれだけ激しいレースを展開出来るのもお互いの信頼の上に成り立っているからだ。
チームメイト同士でも信頼が無くなれば袂を分かつ事になる。
今この現状で、ドライバー達はピレリに対して信頼出来る状況にあるか?
とてもそのような状況ではないだろう。
レースとしてもタイヤバーストによって、各選手の順位に大きな影響が出た。
そんな中ニコ・ロズベルグはモナコを制して正に勢いに乗っている感じだ。
に対して、地元ハミルトンはポールから快調に飛ばしたのにタイヤバーストに見舞われてしまった。
明暗分かれたメルセデスだが今期予選ではずっと速かったが、決勝でも速くなってきた。
レッドブルもうかうかしていられないような感じだ。
ドライバーズポイントトップのベッテルもリタイアでポイント加算できず下位の選手に詰め寄られた。
コンストラクターズもドライバーズも風雲急を告げてきたが、まずはタイヤ問題をクリアしなければならない。
もし次回ドイツGPまでにピレリが回答を示せない場合は一体どうなるのだろう。