もう誰も驚かなくなった川内選手のマラソン出場ペース。
それどころか、自らの確たる考えのもとに計画的に自身の強化プログラムを実践していくその様は新しい方法として今までの練習方法に一石を投じていると言っても良いだろう。
いつの世も何か新しい事を成し遂げようとする者は変人扱いされてしまう宿命にある。
つい、この間ウルトラマラソンで50Kを走って熱中症で倒れ病院に搬送されている。
それから半月少々でまたもフルマラソン・・・。
やっぱり・・・変人??
いや、失礼、それでこそ川内優輝なのだ。
ぶれないアスリート、これこそが川内優輝の生き様なのだ。
己を信じて走り続け、真の実力をつけてきた。
ゴールドコーストマラソン。
世界選手権前の最終調整としての参加であろう。
今回はパスポートを忘れることもなく、積み上げてきた実績も自信となって、見事優勝した。
タイムは2時間10分01秒。
想定タイムがいかほどだったのかは知らないが、まずは順調な調整なのではと思う。
それにしても2012年以降の記録を見ると、マラソンを15回走って10回優勝。
勝率にすると.667とハイアベレージになる。
特に今年は6戦5勝。
身を持って勝ち方を体験しているので、これは本番には大きな武器となるだろう。
8月17日、世界陸上モスクワ。
川内にとってはあくまでリオへの中間点なのかもしれない。