長期に渡る日本人横綱の不在。
優勝も長らく外国人力士の独占状態となっている現状。
通常よりも甘い基準が適用されそうな中、稀勢の里の横綱挑戦場所がいよいよ始まった。
初日豪風との取組を見たが、確かに一頃とは違い自信に満ち溢れた表情になっている。
身体も大きくなっているのではないだろうか。
貫禄がついてその様はリトル北の湖と言う感じである。
雰囲気は悪くない。
今までのどことなくひ弱な感じは影を潜めている。
やってくれそうな雰囲気は確かに感じる事が出来る。
しかし、いつも思うのだが何故横審や理事長の言う事は一貫しないのだろう。
言う度に綱への条件が違っているように感じる。
ある時は全勝優勝。
ある時は優勝同点。
13勝でも優勝なら昇進。
いろんな人が個別に意見を言うのはまあ自由だが、同じ人でも意見がころころ変わる。
ちょっといい加減にして欲しい。
日本人横綱待望論は当然理解出来るが、甘い基準で昇進しても横綱として責任を果たせなければかえって力士生命を短くするだけである。
ここはやはり最低でも14勝での優勝。
この線は譲ってはいけないと思う。
先場所も13連勝しながら最後2連敗。
白鵬との大一番はなかなかの物だったが、千秋楽は余計だった。
綱取りのプレッシャーの中で全勝優勝、あるいは14勝1敗というハイレベルな星で切り抜ける事が出来れば横綱になってもある程度の成績を残す事が出来るとは思うが、13勝2敗なら優勝でももう一場所見送るべきである。
あげれる時にあげれば良いではないかという声もあるだろうが、弱い横綱なんて見たくもない。
本当に強い横綱になってもらう為には今場所は横綱挑戦場所ではない位でちょうど良いのだ。
迎えた初日。
力強い相撲で押し出し。
まずは順調な滑り出しで内容も問題なかった。
残る14日間、稀勢の里はどのような戦いをみせてくれるのだろうか。