世界陸上初日、女子マラソンが終わった。
優勝はエドナ・キプラガト。
世界陸上2大会連続の金メダルとなった。
ちなみに彼女のロンドンオリンピックは20位に終わっている。
日本勢は福士が見事に銅メダル。
木崎が4位入賞。
期待された野口は残念ながら途中棄権となった。
最後いつも失速してしまう福士を見ているだけに、今日の粘りは驚いたが最後まで元気に走る姿は素晴らしかった。
インタビューでも言ってたが、いつもは前を走るメルカムが福士の位置づけのようになっていたので、追いかける強みが出た展開だった。
しかしながら、いつもなら先頭集団から離されてしまった段階で後は失速してしまうであろう彼女が、あきらめずに前を行くメルカムを捉えたレースぶりは過去の失敗から得た教訓を活かしここに備えてきたという事が証明された見事な粘りであった。
まあ福士はいつも周囲を笑わせるようなキャラクターで、ぼろぼろに負けてもインタビューに答えてくれる律儀さを持っているが、おそらく誰よりも負けず嫌いなんだろう。
それが幾度もの失敗を乗り越えて今回世界陸上のメダリストになった原動力になっているに違いない。
まあ負けず嫌いと言えば見事4位に入賞した木崎も福士とタイプは全く違うものの、3位を逃した悔しさは相当な物であったろうし、その悔しさが次への成長につながるだろう。
野口選手はまさかのリタイアだったが、スタートしてなかなかペースが落ち着かず、それが微妙に彼女のリズムを狂わせてしまったんだと思う。
今はお疲れさまでしたとしか言いようがない。
今回のマラソンは日本が果たして世界のトップグループの位置を保つ事が出来るかどうかの正念場だと先日書いた。
正直ここまでやれるとは思っていなかった。
野口は残念だったが、福士が銅、木崎が4位入賞と、改めてその存在を世界にアピールする事が出来た。
非常に有意義な今大会の女子マラソンであったと言えるだろう。
3選手、お疲れ様でした。