田中マー君が空前絶後の大記録、シーズン21連勝、通算25連勝を達成した。
投手成績の欄で21勝0敗という数字を見ると、異次元の世界のように思えてくる。
今後2度と見る事の出来ないこの数字をしっかりと目に焼き付けておきたい。
さて田中マー君はご存じのようにWBC日本代表のメンバーとして多くの試合に登板した。
WBCに選ばれた場合、ペナントレースに影響し、チームに迷惑をかけてしまうという風潮があり、それが原因で代表を辞退し、ペナント優先の立場を取るケースも見受けられた。
私も、世界一決定戦というのは名ばかりでアメリカが本気でない大会にしゃかりきになって参加しても、上記の理由などもあってWBCは不要と考えていた。
しかし、しかしだ、今年のある出来事で考えが変わった。
先ず何と言っても田中投手のピッチングだ。
田中投手を見ていると、WBCに選ばれてペナントに影響するかしないかは結局は選手の精進ひとつって事が今更のように思えてきたのだ。
ペナントを優先する為にWBC参加を喜ばないと考えるのがなんだかとてもちっぽけな事という気がしてきたのだ。
もちろん全員が田中投手のような訳にはいかないだろうし、選手個人の考え方を否定する資格は私には当然のことながら無い。
だが、たとえメジャーリーグが本気でないにしても、出場している選手は本気で世界一を取りに行ってる。
それはとても尊い事だ。
あと一つは先日のU18ワールドカップだ。
高校球児が甲子園大会を終えて成長した姿を見せてくれたこの大会。
選手たちの表情を見ているともう立派な大人だった。
代表を背負っているプレッシャーをはねのけ持てる力を出し尽くす姿。
アメリカに敗れてしまったが、見ている私たちにある種の感動を与えてくれた事は間違いない。
彼らはまた一つ貴重な経験をし成長を遂げたのだ。
彼らは次に大学で、あるいはプロに入って、再び世界一を目指す事だろう。
そうなんだ。
WBCは必要不可欠なんだ。
私も遅ればせながら考えを改め次回WBCではド真剣に応援しようと改心した。
田中マー君と高校生達に大切な事を教えてもらったよ。