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楽天田中投手、祝33年ぶり22連勝、投手の勝率を考える

楽天マー君が神の子ぶりをいかんなく発揮してついに22勝無敗まで記録を伸ばしてきた。

22勝到達はは実に33年ぶり、アメイジングルーキーと言われた日本ハム木田投手以来となるらしい。

木田勇ジャイアンツもドラフトで指名したが日本ハムが指名権獲得し、入団交渉は難航した記憶があるが、1年目22勝をあげ一大ムーブメントを起こし、日ハムを優勝争いに導いた。

なかなかに美しいフォームの左腕投手で投手部門のタイトルを総なめにした。

当時木田につけられたのがアメイジングルーキーという呼び名で私が拙ブログで菅野に対して冠で良く使うアメイジングルーキーという言葉はこれに由来する。

そんな木田もプロ通算では60勝71敗。

何と1年目で3分の1の勝利を上げてしまった事になる。

驚くのは通算では借金が11も出来てしまった事だ。

プロの世界がいかに厳しいかを語るひとつの数字だと思う。

さて楽天田中投手は今季22勝0敗。

驚愕の数字だがイーグルスの現在の貯金25の内22は単純に考えれば田中投手により成された物となる。

田中投手のプロ入り後の通算成績は97勝35敗で勝率実に.734。

貯金が何と62!

田中投手入団の2007年以降のイーグルスが480勝485敗であり、マー君の成績がいかに驚異的かがわかる。

勝率に関しては今年からセ・パ共に「勝率第1位投手賞」という名前で統一したタイトルを設定したが、その栄えある1年目に田中投手が10割という数字で記録に刻まれる可能性が出ている訳だ。

ここまで来たら20勝超えでの勝率10割を達成して欲しい。

単純に勝敗の差、勝ち越し分が所属球団の貯金につながると考えれば、負けない投手というのはやはり貴重な戦力である。

現在両リーグの今年の勝率7割以上の投手をあげると(規定投球回数到達)セリーグは上から小川(スワローズ)前田(カープ)内海(ジャイアンツ)菅野(ジャイアンツ)の4人。

パリーグは田中(イーグルズ)ただ一人で2位に.682で摂津(ホークス)則本(イーグルス)岸(ライオンズ)が.667で続いている。

ルーキーが両リーグで3人もおりいかに今年の新人が優秀かがわかるが、監督にとってもファンにとっても負けない投手イコール信頼のおける投手と言って差し支えないだろう。

我がジャイアンツで見ると、内海投手は2011年以降極度に負けが少なくなりエースとして絶対的な地位を確立し信頼を得ている。

杉内もソフトバンク時代から通算で126勝65敗通算勝率.663というハイアベレージだ。

もちろん強いチームに所属する事で勝率があがるのは当然という事はあるだろう。

しかしプロでは、いかに勝つ事が難しいかは皆が認める所であり、その中で負けない投手という価値は、地味ではあるが安心して試合を任せられるという事においてとても重要かつ貴重である。

そういう意味において書こうか書くまいか迷ったが今後の成長を期待して澤村投手には来年以降の奮起を期待したい。

数字的には申し分ないのだし、何かが足りないその何かを見つけられれば必ずや負けない投手に脱皮する物と信じる。

今日は田中投手の22勝到達に絡めて思いを書かせて頂いた。