フェノーメノが左前繋靱帯炎を発症して少なくとも年内休養に入った。
何という事だ。
これで桜花賞馬アユサン、皐月賞馬ロゴタイプ、NHK杯馬マイネルホウオウ今年GⅠを制した関東馬全てが故障してしまった。
競馬は東西均衡状態が一番面白い。
ところが最近は関西馬が圧倒的に強く、この状態は20年程前から始まって、徐々に差が広がってきた。
それ以前は関東馬が6・5対3・5位の感じで強く、ミスターシービー、シンボリルドルフなど2年連続で3冠馬を生んだ事など遠い昔の様だ。
だが今年になって久々に関東馬が巻き返しを図り、春のGⅠでは上記4頭が勝利を飾り復権を印象付けた。
ところがこの有様だ。
競走馬に故障はつきものだが、関東馬GⅠ馬4頭が全て故障というのは尋常ではない。
ロゴタイプに関しては、厳密に言えば普通に休養という事なんだろうが、何かメドが立っていないという感じだ。
これは単なる偶然なのか?
こんな状況だと競走馬を預ける馬主から見たら、期待の馬はやっぱり関東より関西の厩舎に預ける方が良いと思うだろう。
GⅠを勝っても故障で、はいそれまでとなったら元も子もない。
調教技術の差なのか、スタッフの差なのか。
トレセンの環境、施設の違いもあるが、今は外部にもセンターはある(もちろん全ての馬が使える訳ではないが)。
ようするに気持ちの問題も大きいのではないか。
この秋は結局関西馬が強い状況に戻っている感じだ。
せっかく反抗に出るチャンスだったが、こんなことでは簡単に西高東低の状況は変わりそうにないな。