ネーベルホルン杯で一定の成果をあげた安藤だが、関東選手権では全く思うような演技が出来なかったようだ。
ここにきて疲れも出ているのだろう。
競技に集中出来る環境になかなかさせてもらえない状況も気の毒ではある。
最初私は、今回参加人数が少なく、最後まで滑れば東日本選手権に進めるので、モチベーションが上がっていないんだろうと思っていた。
しかし、ニュースフィルムを見ると明らかに身体が重い。
これは大変だ。
先日の浅田真央の演技を見た後だけに余計に出来の悪さが目立った。
例によってプロトコルを見る。
最初の2本の3回転がいずれもアンダーローテーションの判定。
後半のトウーループのトリプルがダブルになってしまったようだし、
最後のスピンは何とレベル1、ステップシークエンスもレベル2しかもらえていない。
技術点39.45とは安藤にしたら考えられない低い点だ。
おそらく体力だけでなく、精神的にもスタミナが切れてしまったのだろう。
これでは日本スケート連盟も強化指定は出来ない。
次の東日本選手権までおあずけだろう。
しかしこれでソチが絶望という訳ではもちろんない。
この後、モチベーションを上げていって体力も戻ってくれば、安藤本来の滑りを見せてくれると思う。
積み重ねてきた練習量は嘘をつかない。