影無茶のスポーツ24/7

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川上哲治氏逝去の報を聞いて

実は岩谷時子さんが亡くなられたと聞き、世界は違うが川上監督はどうしているのかと思った所だった。

そう思ったすぐ後に川上氏が亡くなられたとの報道を見て愕然とした。

ジャイアンツが今40年ぶりに連続日本一を目指している正にこのタイミングで亡くなられたというのも不思議な縁を感じる。

今の私の世代がジャイアンツファンになったきっかけは、ほとんどが川上巨人の圧倒的な強さへのあこがれからだと思う。

9年連続日本一という金字塔。

この記録は今後破られる事はないだろう。

名選手必ずしも名監督にあらず。

あまりにも有名な言葉であるが、川上氏に関してはその言葉はあてはまらなかった。

あれだけ名選手が集まれば、誰が監督をやっても優勝するさって声もあるかもしれないが、その名選手の力を結集させてチームとして最大限の力を発揮させた。

当時の選手達は、正にキラ星。

王、長嶋、柴田、高田、黒江、土井、森、国松、宮田、城之内、堀内、高橋一、渡辺、金田、高倉・・・・・・。

まあいわば一言居士の集まりだ。

彼等をまとめるだけで大変だ。

川上監督でないと出来なかっただろう。

川上野球はつまらない。

石橋を叩いて、なお渡らない。

こういった声をよく聞かされた物だ。

しかし私はそんな風に思った事は一度もない。

小坊から中坊にかけて私はライブでジャイアンツの黄金時代を見る事が出来た。

まあ子供だったから面白い野球、面白くない野球などという難しい事は考えていなかっただろう。

ジャイアンツが勝つ事が一番の楽しみだったのだ。

当時はテレビと言えばジャイアンツ戦しか放映していなかった。

こういった状況ではジャイアンツファンになるのは自然であった。

そして今現在に至ってる。

今も変わらずジャイアンツを応援している自分がいる。

そのきっかけを作ってくれたのは間違いなく川上巨人だ。

生でそれを見られた私は幸せ者だ。

あの張りのある大きな声が懐かしい。

合掌。