GPシリーズもついこの前始まったと思ったら、あっという間に6戦を終え、ファイナル出場選手が決まった。
もう皆さんご存知だと思うが、以下に出場選手を記させていただく。
■男子
パトリック・チャン、町田樹、羽生結弦、高橋大輔、マキシム・コフトゥン、閻 涵
■女子
浅田真央、ユリア・リプニツカヤ、アシュリー・ワグナー、アデリナ・ソトニコワ、アンナ・パゴリラヤ、エレーナ・ラディオノワ
残念なのは織田選手で、ポイントでは24点で高橋、閻 涵と並んでいるが、織田以外は優勝があるので上位となり、もしロステレコムでコフトゥンが3位だったらスコア合計で織田が上回るのに、2位だった為、ポイントでコフトゥンが上回ってしまった。
この結果、織田はファイナル出場が叶わなかった訳だが、2試合のスコア合計だけを見ると、閻 涵、コフトゥンより上回っており、何だか織田の不運ぶりが際立ってしまう感じだ。
こうなれば、織田は全日本に全てをかけてそれこそ集大成の演技を見せて2位以上を狙って欲しい。
ファイナルではパトリック・チャンが優勝する確率が高いが、日本勢3人も代表争いがかかっているので緊張感あふれる大会になる。
全日本1位が即代表決定だが、ファイナルで日本選手最上位に入る事でもそれに近づく事が出来る。
目が離せない。
女子はロシア勢が4人入った。
王国復活を目指すロシアの本気度が伝わってくる。
ソチでの枠は2名だが、ラディオノワを除き、トゥクタミシェワを加えた代表争いは熾烈を極める。
当然ファイナルの成績は選考の重要な要素になるだろうから、ファイナルはそういった観点で見るのも一つの方法だ。
その4人娘も叶わないのが浅田真央だ。
ロシアの4人は全員、年齢よりも大人っぽいプログラムを組んでいるが、浅田の成熟度には叶わない。
浅田対ロシア勢という図式だが、そこには火花が散るというイメージはない。
ロシア勢は地元ソチよりも次のピョンチャンこそが目標だろう。
現時点においては、タラソワ-浅田ラインは盤石だし、ロシア勢も浅田に対してはリスペクトしているに違いない。
この事は浅田にとってソチまで含めて絶好の環境と言って良い。
ソチに向けては、ファイナル出場ならなかったベテランコストナーに、何と言ってもキムヨナの動向が気になるが、まずは誰よりも調整が上手くいってるのは浅田だ。
ファイナル-全日本-四大陸と試合を重ねながら本番ソチに臨む事になるが、不安よりも楽しみの方が大きいというのが素直な感想だ。
ソチまであと74日!