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GPファイナル:男子SP雑感・明暗分かれる日本勢

ひとつ前の記事。

95%女子の件に費やして男子は最後僅か3行(^^;

もちろん興味がないわけではありません。

高橋の欠場は寂しいが、羽生とチャンの今季3度目の対決。

覚醒した町田に、繰り上がりでチャンスを得た織田。

見どころには事欠かない。

今日のフリーの前に少し雑感を。

何といっても羽生の演技のすごかった事。

昨年のプログラムを熟成させてオリンピックシーズンに臨む羽生。

最近の得点がかなりハイパー傾向にあるとは言え、ファイナルでSP世界最高得点をたたき出せた事は価値がある。

昨年のGPファイナルと比べると、冒頭の4回転は昨年も跳んだが今年はGOEがすごい!

何と2.71。

見ていて竹とんぼのように飛んでいくかと思ったほどだ。

最後のコンビネーションスピン以外はすべて昨年のスコアを上回っている。

もしこのスピンが昨年並みの点数だったら、何と100点超えだったのだ。

恐るべきハイスコア。

気の毒に後を滑った町田は雰囲気にのみ込まれてしまった。

GPシリーズで2勝した勢いはどこにもなく、失意の最下位発信となってしまった。

演技後のインタビューでの落胆ぶりは見ているこちらも辛くなった。

フリーで全日本につながる演技を見せる事が今日の町田に出来る最大のミッションだ。

羽生の余波は何とパトリック・チャンにまで波及してしまった。

トリプルアクセルでまさかの失敗。

それだけにとどまらず、3回転ルッツが2回転に。

これだけはっきりとした失敗も珍しい。

滑走後のチャンはここ数年で見せた事のない苛立ちの表情。

チャンにもこんな一面があるんだと驚いた瞬間だった。

それだけ各選手に衝撃を与えた羽生の演技。

少し太ったオーサーも手放しの喜びようだ。

今日のフリー、羽生は調子を持続させて大きなミスがなければ優勝は目の前だ。

その瞬間、決定ではないが、限りなくソチの代表に近付く事となる。

18歳最後の日に大きい事をやってのけるか。

男子フリー、まもなく始まる。