松井が春季キャンプで臨時コーチを努める事が正式に発表され、次期監督路線は既定の事実との印象を受ける。
昨年、国民栄誉賞をミスターと同時受章して、その機運はますます高まっている感じだ。
松井はジャイアンツの歴史に残る偉大な打者だ。
聞こえてくる彼の語りや、紳士的な振る舞い、野球に取り組む姿勢、どれをとっても文句のつけようもない。
正に人格者だ。
ヤンキースまでもが、マツイを日本に帰さず、指導者として残って欲しい希望を表明している。
そんな状況だからか、ナベツネ、原監督が世間に次期監督は松井と公表しているのも納得出来る。
だが、原監督の契約が2年ある中で、ちょっと騒ぎ過ぎではないだろうか。
ジャイアンツファンの私が思うんだから、他球団のファンの方から見たら失笑ものではないか。
ちょっと報道が騒ぎ過ぎと思う。
松井にしても、おそらく今回の臨時コーチと将来の監督を結び付けて考えてはいないだろう。
彼が常に気にしているといわれている「ジャイアンツを裏切った」という気持ちはほとんどの方は持っていないだろうから、それは気にしなくても良いだろうが・・・。
彼はこういった敷かれたレールに乗る事を是としないタイプのように思う。
自身の考えは正式にまだ何も表明していないのだ。
そんな時点でこれだけ先走りしてしまうと、なる物もならなくなってしまう。
それに政権移譲が無風である事は良いと言えば良いのだろうが、そこから何か新しいエネルギーが生み出せるのかと言えば、そうとも言い切れない気がするのだ。
まだ考える時間はある。
松井秀樹39歳、阿倍慎之助34歳。