春はセンバツから。
第86回センバツ高校野球大会の出場校が決まった。
秋季大会の予選化は今に始まった事ではないが、今大会もその例にもれなかった。
それらしく選考理由を述べているが、各地区出場枠の範囲で全て秋季大会の上位校が選ばれた。
今回補欠校の選出を巡り、ラフプレーで注意を受けた高校は除外されたようだが、もし、その高校が秋季大会決勝戦に進んでいたら、果たして除外されただろうか?
おそらく何事もなかったように選ばれただろう。
フェアプレイの精神を重視するのは大賛成だが、これからもぶれないで欲しい。
出場校の顔ぶれを見ると、近畿、四国に名の通った校名が並ぶ。
特に四国ではあの池田高校が、選抜は昭和62年ベスト4以来27年ぶり、夏を入れても平成4年のベスト8以来21年ぶりの出場となる。
さわやかイレブンで初出場を成し遂げ、以後やまびこ打線と呼ばれる蔦監督攻めだるまは全国トップクラスの実力と人気を誇った。
昨年夏の箕島の復活に続く古豪の復活は大きな話題だ。
また、昨年の春夏のベスト4に進出した高校が1校も出ていないのも特徴的だ。
まだ大会まで2か月ほどあるが、出場校を眺めて印象だけで勝手に予想をさせていただくと・・・。
まず、最近の傾向を知る為にここ5年の春夏ベスト4を地域別にみる。
すると、関東12、東北8、九州5、近畿5、四国3、東海3、中国2、北信越2。
大阪桐蔭以外の近畿勢が低迷し、関東勢、東北勢の強さが目立つ。
関東勢にとっては今選抜で3季連続優勝を狙う事になるが、6番目の選出ではあるが昨年のレギュラーが多く残っている横浜がその荷を担う事になるだろう。
今回ブロック別に見て、注目したいのは期待を込めて近畿だ。
名門、強豪ぞろいで、久々に大阪桐蔭以外の近畿勢から優勝校が出る可能性が高い。
4年連続出場の履正社。
ブランク僅か1年で早くも甲子園に帰ってきた、打線爆発の高島監督率いる智弁和歌山。
名門報徳学園。
出ると強いんですの福知山成美。
粒ぞろいだ。
四国も名門が並んだ。
特に昨年のエース岸を擁する明徳義塾は優勝を狙える。
あと、上記に掲げた以外に注目すべき高校を北から並べると、駒大苫小牧、八戸学院光星、関東一、日本文理、三重、今治西、創成館、沖縄尚学。
これらの高校が活躍すれば非常に盛り上がる大会になるだろう。
球児にとって成長する春である事を願って・・・。