ペナントが開幕して、たかだか10試合程度だが、今日のカープ戦は負けてはいけない試合だった。
昨年の開幕戦、カープに3連勝して開幕ダッシュを決めたジャイアンツだが、カープのチーム力の高さを見てとった私は、カープに注目しクライマックスシリーズに行けると唱え、自身の目を確かめる為にも応援していた。
いわばそれは私の自己満足の為と言ってもよい。
(実際にカープはとても良いチームでチーム作りにも好感が持てる)
だが今年は違う。
優勝を狙えるチームとしてジャイアンツの強敵となってジャイアンツを脅かす存在まで成長したカープに昨年までのような上から目線のような見方は出来ないと考えている訳だ。
迎えた昨日の今季初戦。
まさかの内海危険球退場で完敗。
今日大瀬良に勝利を献上する事になれば、今後に大きな影響を及ぼす可能性があった訳だ。
そうでなくても今季オープン戦のチーム防御率が昨年に比べ大きく上昇してしまったジャイアンツ投手陣。
私はオープン戦について、勝敗も個人の打率も(もちろんチーム打率も)無視しているが、チーム防御率だけはその年の投手力を的確に表していると考えている。
それと同時に優勝争いも、チーム防御率が優秀なチームで争われると信じている。
そういう意味で、カープも同様にオープン戦のチーム防御率が昨年に比べて劣化している。
なので、実は今のカープの投手陣の好調さについてはまだ半信半疑ではある。
もちろんジャイアンツについても不安いっぱいだ。
話がそれかけたが、今日のカープ戦。
先発は公式戦初登板で、ここまでいい話が聞かれなかったセドン。
はっきりと顔を見たのは初めてだが、トム・クルーズとロバート・ボーンを合わせたようなハンサムボーイ。
不安と期待を持って見ていたが、これがバッタバッタと三振の山。
完封目前で1点を取られたが、毎回三振でアッと驚く15奪三振。
もし完封勝利を成し遂げていたなら、ジャイアンツではあの槇原がタイガーズ戦で完封勝利をあげて以来、外国人では史上初だったらしい。
その事と、昨日のブルペン陣総動員の影響で結局122球投げさせてしまった。
これはちょっと誤算だ。
西村が僅か1球で井端の好プレーに助けられセーブをあげたが、井端のプレー後のしかめっ面は、身体の痛さと同時に、その前の梵のセンター前に抜けた打球を止められなかった悔いがあったのかもしれない。
いずれにせよ好投の大瀬良に勝ち星を献上する事無く勝利したのは今後の事を考えると大きかった。
何だかだらだらと書いたが、今年のジャイアンツは昨年のような楽な展開は望めないと思うので、こつこつと勝ち星を重ねていく事が大切だ。
セドンが使える投手とわかった事は大きいね。