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Road to Champion:村田諒太前進あるのみ

村田諒太選手がプロ4戦目を行い、メキシコのヘスス・ネリオに6Rノックアウトで勝利し世界王者に向かってまた一歩前進しました。

初の10回戦。

相手はプロ入りから10連勝した選手。

大胆ながらも緻密に考え抜かれたマッチメイク。

デビュー戦で柴田明雄選手と戦い、3戦目には世界挑戦の経験がある選手。

そういった対戦相手に4連続KO勝利ですから、文句のつけようがありません。

しかし何と言っても世界の強豪がひしめく中量級。

今後村田がどこまでやれるのか、世界王者になれるのか。

それについてはまだ半信半疑というのが正直な気持ちです。

それはそれとして今日の試合も全く危なげありませんでした。

村田の良いところは、とにかく前進して攻撃の手を緩めないこと。

このスタイルはデビュー戦からすでに完成されていましたが、試合を重ねるごとに洗練されて来ました。

今日の試合などは左ジャブから右ストレート、フック、左のボディーなど的確なパンチを相手に見舞っていました。

(1Rちょっとローブロー気味に見えたボディーもあったような気がしましたが)

パンチのスピードも最初に比べて増してきたように感じます。

このクラスでは後ろに下がってしまえば、たちどころに強烈なパンチを浴びてしまいますので、圧力をかけながら前に出てパンチを繰り出す事はとても大切です。

まさに攻撃は最大の防御です。

今後、強豪のファイターと対戦する機会が増えるでしょう。

その時に後ろに下がらず打ち合えるか、または足を使って自分の距離を保てるか。

問題なく対応した時に、半信半疑の気持ちは確信に変わるのでしょう。

計画では来年早々に世界ランカーと戦い、10戦目あたりで世界挑戦という青写真を描いているようです。

27歳とデビューが遅いので、悠長な計画は立てられないんでしょうね。

竹原選手が世界王者になったのが23歳という事を考えても、村田選手には寄り道をしている時間はありません。

魅力いっぱいの選手なので、順調に強くなって世界に挑戦して欲しいです。

Road to Champion。

村田諒太4戦4勝(4KO) ヘスス・ネリオ16戦12勝(6KO)4敗