府中の長い直線。
一番外からハープスターが追い込み態勢に入る。
テレビ画面には残り400mの文字がコース上に映し出される。
届くのか!届くのか!
懸命に追い込む。
残り200m!
ハープスターがもがきながら先頭集団に近付く。
果たして届くのか!
ああ、もう100mしかないよ!
鞍上川田、手綱をコントロールして身体全体でハープスターのストライドに身体を合わせる。
先頭はヌーヴォレコルト。
その内からバウンスシャッセ。
大外からハープスターが一完歩事に差を詰める。
しかし無情のゴール板通過。
ハープスター届かず。
2冠ならず。
もう、その瞬間は、なんでしょう・・・。
力が抜けるっていう感じとは、また違う感覚。
呆然自失の状態。
そう、思い出したのはドーハの悲劇の時のあの感じ。
現地からスタジオに映像が切り替わった時の、テレビ東京金子アナとゲストの二人の無言の映像。
負ける事は考えていませんでした。
正確には考えたくなかったという物なのかもしれません。
残念という言葉だけでは到底あらわす事の出来ないこの気持ちをどうすれば良いのかしばらくわかりませんでした。
テレビの前で言葉を失いただ正座しているだけの状態です。
気づいていたらいつの間にかBS放送のディズニークルーズの番組を見ていました。
眺めていたという方が正しいかもしれません。
しかし、その番組が放送されていて良かったです。
ディズニーのキャラクターと共に豪華客船クルーズの模様を紹介する番組です。
ちょっと脱日常出来ました。
いや、ほんと負けて欲しくなかったですね。
ハープスターには無敗で突っ走って欲しかったです。
まあ2着にきているんですからね。
ハープはよく頑張りました。
川田ジョッキーも乗れる騎手ですし、これを糧にしてより成長して欲しいです。
今日になって吉田代表が札幌記念を使って予定通り凱旋門賞に向かう事を表明しました。
良かったです。
昨日の事は昨日の事として、ハープスターが無事に凱旋門賞に向かい、その力を発揮してくれる事を願う事にします。
さて来週はいよいよダービー!です。