夏甲子園3日目。
優勝経験高や、センバツで旋風を起こした高校、前年優勝県高もあれば、10年ぶりの出場校もありと多彩なチームが並びました。
そんな中、前年優勝校前橋育英、センバツベスト8桐生第一を破って出場の健大高崎が、チームの特色である機動力を遺憾なく発揮して初戦を勝利しました。
噂に聞いた脅威の機動力。
県予選6試合で実に35盗塁。
今日も4盗塁でその全てが得点に絡むんですから、この機動力本物です。
何しろシングルヒットが2塁打になり、犠打を絡めば3塁打と同じになってしまう恐ろしさ。
過去足の速さを売りにした選手は数限りなくいましたし、チームとして機動力を売りにしたチームもありました。
が、しかし、ここまで徹底して走るチームが過去にあったでしょうか。
岩国も2回まで3点を先制していましたが、その2回。
ツーアウト2塁で打者が中前へヒットを放った時・・・。
ツーアウトですから単打でもホームに突っ込むという気持ちは理解できますが、
何でもかんでも突っ込んで良いという物ではもちろんありません。
100メートル手前でアウトのタイミング。
これは冒険ではなく無謀でした。
大変申し訳ありませんが、あそこで止まる(止める)事が出来なかった時に、逆転されるだろうと思いました。
これは結果論ではありません。
野球とはかくも緻密な物です。
緊張からか持てる力を発揮できない選手、チームが目立つ中、健大高崎は初戦から「らしさ」全開です。
これだけの走りを見せつけられて、冷静に投げられる投手はそう多くはないでしょう。
守備陣も大変です。
健大野球は正にセンセーショナル。
これから対戦する学校はこの機動力をどのように封じ込めていくのでしょうか。
恐るべし、健大高崎です。
今年の三重がついに甲子園で1勝をあげました。
これで、昨秋、今春、共に県大会優勝して地区大会も優勝した2校、日本文理と三重が共に初戦を勝利しました。
初戦の壁を突破した事で、呪縛を解かれ、これからの活躍が期待できます。
利府の勝利は今年も北海道・東北勢の強さを表わしており、優勝校は別として、全体としては東日本勢の勝利数が多くなると思われるここまでの結果ですね。