夏の甲子園もいよいよ準決勝。
ここで1日休養日というのがどう影響するのか、今日はベスト8の戦いの雑感と、準決勝の見所を書かせていただきます。
まずいつものようにパターンで明日の対戦を括ってみます。
第1試合
三重 ☆5-4 継投 今井9回149球 森2回42球
☆4-2 完投 今井9回163球
☆7-5 完投 今井9回129球
☆9-3 完投 今井9回134球
対
日本文理 ☆5-2 完投 飯塚9回145球
☆3-2 完投 飯塚9回132球
☆6-5 完投 飯塚9回129球
☆5-1 完投 飯塚9回142球
第2試合
大阪桐蔭 ☆7-6 継投 田中5回99球 福島4回53球
☆5-3 完投 福島9回154球
☆10-0 完投 田中9回119球
☆5-2 完投 福島9回121球
対
敦賀気比 ☆16-0 完投 平沼9回116球
☆10-1 完投 平沼9回100球
☆16-1 継投 平沼5回 81球 谷口3回40球 海野1回
☆7-2 完投 平沼9回137球
※府県別対戦成績は「高校野球百科辞典」を参照させていただきました。
日本文理飯塚のみ一人で投げ切っていますが、今井も負けず劣らず(?)球数が多くなっており疲労が心配されます。
今日の休養日がどう影響するのか、普通なら1日の休みくらいでは焼け石に水ですが精神的にはプラスでしょう。
大阪桐蔭は見事なまでの使い分け。
福島と田中の両輪が機能しています。
敦賀気比も昨日は谷口を使いたかった所ですが、相手も強豪。
リズムを崩したくなかったんでしょう。
ここまで最も危なげなく全試合を戦ってきましたからね。
球数は少ないですが平沼も4試合中3完投になりました。
この段階で既に2回戦から登場の高校は全て姿を消しました。
過去10年の決勝戦を振り返ると(以前にも書かせていただいたので重複しますが)決勝進出の20校中、1回戦から登場が9校、2回戦から登場が11校でした。
1回戦組と2回戦組の決勝は7回あって1回戦組が実に6勝1敗と圧倒しています。
2回戦組同士の決勝が2回、1回戦組同士は1回なので、今年は珍しい1回戦組同士の決勝となる事が確定しています。
いずれにしても1回戦から登場する学校の方が1試合少ない2回戦組より圧倒的に優勝回数が多いというのは面白い現象だと思います。
やはり序盤に長く待たされるよりは、まずは早めに試合を行った方が調子に乗れるという事でしょうか。
準々決勝では北海道・東北勢が北信越勢に共に敗れてしまいました。
今回北信越勢は本当に強く、特色の異なる各校が力を出し切っている感じです。
ベスト4に2校残り、それぞれがわかれましたので、史上初の北信越勢同士の決勝戦も十分あり得る状況です。
立ちはだかるは大阪桐蔭という事になるのでしょうが、健大高崎の機動破壊を持ってしても越えられなかった大阪桐蔭の壁。
選手は違えど大阪桐蔭は優勝という果てしなく高い壁を既に何度も越えています。
今年の大阪桐蔭は過去のチームに比べるとやや劣るのではと感じていました。
しかしさすがに、試合を重ねながら調子をグングンと上げてきました。
私も正直驚いています。
北海道・東北の内、東北勢がどうしても優勝に届かない内に、大きな大きな壁になってしまっているように、北信越勢の最大の敵はこの目に見えぬ壁という事になるでしょう。
もちろん三重高校にも言える事ですが・・・東海勢という括りで見れば、選手が意識していなくても優勝経験豊富な地区の学校という事実は日本文理、敦賀気比とは少し違った感覚だと思います。
幸いと言うか、北信越はまだ決勝に進んだ回数がほとんどありません。
東北勢は決勝戦で何回も跳ね返されてしまった事が心理的トラウマになっている可能性があります。
それが北信越勢にはない。
今回のチャンスを活かせるかどうか。
北信越勢2校にとってはトラウマになる前に優勝を成し遂げたい所だと思います。
東海勢としての三重という壁。
大阪桐蔭の壁。
準決勝は北信越勢にとって大一番となります。