大相撲秋場所。
先日記させて頂いた期待の若手上位力士、具体的には常幸龍、千代大龍、照ノ富士、遠藤ですが、全員が初日、2日目と横綱、大関陣との対戦が組まれました。
その結果勝ったのは初日照ノ富士が琴奨菊への奇襲とも言える1戦だけ。
あとは全員が上位陣の壁を破れませんでした。
秋場所初日が12年ぶりの満員御礼となったのは、遠藤人気だけではありません。
名古屋場所での熱戦。
新大関誕生。
若手力士の上位進出。
大鵬の優勝回数に迫る白鵬を初めとする横綱陣がこの若手力士たちの挑戦をどう受けるのか。
いろんな要素が詰まって、大相撲人気は復活の気配を見せています。
この人気が継続する為には、新しい若い力が必要です。
ところが、ここまで最初に掲げた4力士の2日目までの成績は合計1勝7敗です。
もちろんこの4人以外にも期待の力士はいますが、上位の壁は予想以上に厚いというのが正直な感想です。
この中ではやはり照ノ富士がスケール的に抜きんでているように思います。
負けはしましたが鶴竜との熱戦は、将来性の豊かさを感じさせてくれました。
遠藤は2回目の筆頭ですが、どうも上位陣の壁はまだまだ厚いようです。
3日目も同様に4人とも自身の番付より上位力士と対戦が組まれています。
このチャレンジシリーズ的な取組には、若手の中で誰かがここ乗り越えて一気に上まで駆け上がって欲しいという協会の思いを感じます。
場所ごとに上位力士が入れ代る状態では、そういった力士はなかなか現れません。
照ノ富士には大いにその可能性を感じますが、出来れば日本人力士の中からも誰か出てきてほしいというのが正直な感想です。
3日目以降に誰かがキラリと光る物を見せてくれる事を期待します。